行政書士試験で重要となるのが民法です。
行政法に次いで出題数が多いので、民法の学習はとても大事になります。

 

そこで今回は民法の勉強ポイントについて解説してきます。

 

 

民法の概要

まずは民法の概要から見ていきましょう。

 

民法は大きく分けて契約法と身分法の2つに分けられます。

 

契約法・・・契約に関する法律
身分法・・・身分関係に関する法律

 

契約法と身分法をさらに細かく分けると以下の通りになります。

 

【契約法】
総則・物権・債権

 

【身分法】
親族・相続

 

 

契約法のポイント

契約法のポイントなってくるのが、民法の三大原則です。

 

【民法の三大原則】

  • 私的自治の原則
  • 権利能力平等の原則
  • 所有権絶対の原則

 

私的自治の原則はさらに2つの原則があります。

  • 契約自由の原則
  • 過失責任の原則

契約自由の原則・・・契約などの法律行為は個人の意思により、原則として自由に内容を決められる。
過失責任の原則・・・故意や過失で他人に損害を与えた場合のみ損害賠償をしなければならず、自分の行為に落ち度がなければ責任は負わない。

 

 

身分法のポイント

身分法は親族や相続になりますが、これはある一定のルールを設けることで社会秩序を保持することが目的になります。
婚姻や親族関係について、個人が好きに決めれるようになってしまうと社会が混乱してしまいますよね。

 

そのため、法律で一定のルールを決めて社会が円滑に回るようにしているのです。
こういった理由から画一的な処理がなされる傾向があります。

 

 

民法の学習方法

続いて、民法の学習方法について見ていきましょう。

 

民法の学習方法としてはテキスト、六法、判例、過去問が中心になります。

 

なかでもテキストは重要な教材となります。
民法は馴染み深いものが多いので、比較的学習しやすい科目と言われていますが、テキストを使用せずに学習するのはおすすめできません。
現役行政書士が選ぶおすすめテキスト(参考書)

 

 

次に六法ですが、これは条文を学習する上で必要となります。
しかし、今はインターネットでも条文を見ることができますので、六法全書を用意するかどうかは賛否両論あります。
行政書士試験対策に六法が必要な理由といらない理由

 

 

次に判例ですが、民法の設問では「民法の規定および判例に照らし・・・」という問いかけが多いです。
その為、判例を学習しておくことは重要となります。
判例を学習する際は、判例集がおすすめです。

 

 

最後に過去問です。
行政書士試験は過去問だけ学習していれば合格できるものではありませんが、それでも過去問での学習は大切になってきます。
行政書士試験は過去問だけでは受からない!?

 

 

おまけになりますが、模試の活用も民法の学習において大切です。
その年の傾向を分析したクオリティの高いものが多いので、是非とも活用していただきたいところです。
行政書士試験合格のカギは模試にあり!




民法のポイントその1〜全体像を把握しよう〜

それでは早速、民法の学習ポイントについて解説していきます。

 

まず、理解していただきたいのが、民法は様々な法律が絡んでくることが多いので、全体を学習していないとなかなか理解できないという科目であることを頭に入れておいて欲しいと思います。
その為、最初は理解できなくても、そこで立ち止まらず、とにかく一度、全体を学習することが大事です。
何度も何度も学習しているうちに、徐々に理解できていきます。

 

また最初のうちは、過去問もなかなか解けないと思います。
しかし、そこも繰り返し学習していくことで、理解度が深まり、過去問も解けるようになっていきますので安心してください。

 

一番やってはいけないのが、つまずいた箇所で立ち止まって理解するまで時間をかけてしまうことです。
最初からすべてを理解するのは難しいですし、無駄な時間をかけてしまうことになります。
それよりも、先に進んで、なんとなくで良いので全体像を把握しましょう。

 

 

民法のポイントその2〜事例で覚えよう〜

続いてのポイントです。

 

民法は生活において馴染みのあるものが多いです。
その為、事例を活用しやすい科目でもあります。

 

例えば、契約なら、誰と誰がどのような契約を締結したのか。
相続なら、誰と誰が相続人になるのかなど、事例を用いることで理解が深まりますし、記憶に残りやすいものです。

 

従って、民法を学習する際はいらない紙などを用意して、図を書いたり、相関図を実際に書いてみて学習するのがおすすめです。

 

 

民法のポイントその3〜条文を覚えよう〜

最後に条文の学習です。

 

意外と疎かになってしまうのが条文を学習することです。
民法は1,000以上の条文があるので、そのすべてを学習するのは難しいですが、条文の学習は大事だと私は思います。

 

民法は上記でも述べましたが「民法の規定および判例に照らし・・・」という問い方がほとんどです。
つまり選択肢が条文に照らして合っているのか、間違っているのかを判断しなければならない場面があるということです。
常識的に判断できる場合もありますが、基本的には条文を知らないと判断できません。
よって条文を学習することは最も基本的な学習であり、重要な学習なのです。
行政書士試験で使える条文の覚え方

 

 

まとめ

さて、いかがでしたか?
今回は民法の学習ポイントについて解説させていただきました。

 

民法は行政法に次いで、出題数が多い重要な科目です。
また配点が多い記述式も出題されます。
その為、民法をどれだけものにしたかが合否を分けると言っても過言ではありません。
是非とも、今回ご紹介した民法の学習ポイントを参考に、合格を勝ち取ってください!

 

以上、【行政書士試験】民法の勉強ポイントをご紹介!でした。




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