勉強でわからないことがあった時の3つの対処法


 

行政書士試験の勉強をしていると、わからないことや難しいなぁと感じることがよくありませんか?
私はよく思っていました。
そこで今回は勉強をしていて、どうしてもわからない時や難しいと感じる時の対処法について解説していきます。

 

 

人に聞く

行政書士試験の勉強していると、テキストや問題集の解説を読んでも理解できないというところがでてきます。
そんなとき、皆さんならどうしますか?

 

こんなとき、いくつかの方法があります。

 

ひとつは、「人に聞く」。
予備校に通学している方は、講師に直接聞くこともできますし、受験仲間に聞いてみるという方法もありますね。
またwebの掲示板などを利用して様々な人に聞いてみるという方法もあります。

 

 

後回しにする

 

もうひとつは、「飛ばす」。
問題を解いて、解説やテキストを見てもわからないときは、飛ばして後回しにしてしまうのも手です。
法律の学習は、全体を把握していないと、理解しにくい部分が存在します。
そんなところに当たったときは、思い切って飛ばしてしまうのも良い方法です。
全体を把握してから、読み返すと、すんなりと理解できることもあります。
気をつけて欲しいのは、飛ばしてそのままにしないこと。
印をつけておくなど、後でちゃんと復習しておきましょう。




自分で調べる

最後に「自分で調べる」。
私がおすすめするのは、この「自分で調べる」という作業です。
この作業には3つのメリットがあります。

・記憶に定着する
・様々な言い回しに触れることができる
・行政書士としてのスキルが身に付く

 

 

記憶に定着する

 

まず、記憶に定着するという点についてですが、人はすんなりと理解したことよりも、悩んで悩んでやっと理解したことの方が記憶に定着します。
また、わからないことを人に聞いて理解するより、時間がかかっても自分で調べ、悩んで考え、理解する方が何倍も記憶に残ります。
時間はかかりますが、記憶に定着するという意味ではこちらの方がメリットがあるでしょう。

 

 

様々な言い回しに触れることができる

 

次に様々な言い回しに触れることができるという点です。
ひとつの教材ばかり使って勉強していると、その教材の表現に慣れてしまいます。
すると、模試や本試験などの場面で少し表現が違う問題が出題されると意味がわからなくなることがあります。

 

例えば、

AはBである
BはAである

 

この2つは同じことを言っています。
しかし、「AはBである」という表現に慣れていると「BはAである」と書かれると戸惑うことがあるのです。
この例は簡単に説明していますので、そんな馬鹿なと思うでしょうが、本試験では長い文章をいくつも読んでいかなければならないので実際に起こりうることです。
それを避ける為には、様々な言い回しに慣れるしかありません。
その為にも、色んな書籍を読んでみたりして、自分で調べ、様々な表現方法に慣れて欲しいのです。

 

予備校に通学している人も、通信講座を利用している人も、はたまた独学で勉強している人も、多くの人がテキストや問題集を使って勉強していると思います。
予備校のテキストや講師の解説、自分で購入したテキストなどは、時間と共に使い慣れていきますし、聞き慣れていきます。
それはそれで、多くのメリットがあります。
あまり、多くのものに手を出し過ぎて、頭が混乱してしまう、なんてこともよく聞きますので、使い慣れたものを信じて使い続けるというのも悪いことではありません。
しかし、そこに落とし穴があります。
それは、自分が使い慣れたテキストや問題集の表現方法、言い回しに慣れてしまうということです。
テキストも問題集も、機械ではなく、人が作っています。
もちろん、本番の試験もです。
すると、その内容には、その作者の表現方法や言い回しが少なからず、反映されます。
プロが作っているので、なるべくそうならないようにしているとは思いますが、それでも多少は出ます。
すると、どんなことが起きるか?
意味は同じことを言っているのに、少し違った表現をされると、とたんに理解できなくなるということが起こるのです。
「そんなアホな」と思うかもしれません。
しかし、これは私自身も経験したことです。
条文や判例などは、普段聞きなれない又は見慣れないような文章です。
意味を理解するのにも苦労するという場面もあります。
ただでさえ、難解な法律用語や文章が並んでいます。
ちょっと言い方が違うだけで、「なんのこっちゃ」という場面は実際に有り得るのです。
それに対応するには、ただ覚えるのではなく本当の意味で理解することと、様々な言い方や表現に慣れるしかありません。
そのひとつの方法として各予備校が行っている模試を受けてみるというのがあります。
これは結構、効果があります。
面白いことに、各予備校で、言い方や表現、使う法律用語まで違ったりします。
一番わかりやすいのは、行政書士試験の当日、速報で各予備校が出した答案が発表されるのですが、その記述式の答えです。
これは、同じ内容を言っていても各予備校で言い方や表現が微妙に違います。

 

また、わからないところを本などで調べてみるというのも効果的です。
こうやって様々な表現に触れて慣れていくようにするのです。
あまり、手広くやり過ぎると混乱する危険性もありますが、混乱するということはちゃんと理解していない可能性が高いです。
理解するということと、ただ覚えているということは全く違います。
混乱してしまう人は理解しているのではなく、ただ単にテキストなどの文言を覚えているだけという人が多いです。

 

 

行政書士としてのスキルが身に付く

 

そして最後に、行政書士としてのスキルが身に付くという点です。
行政書士の業務は自分で調べるところから始まります。
1〜10までは誰も教えてくれません。
自分で調べ、研究し、どうしてもわからない部分などを、先輩や役所などに確認します。
このスキルを受験時代に身につけておくのが良いと思います。
行政書士試験は、業務とかけ離れており、試験に合格したから、業務ができるようになるというものではありません。
しかし、業務とリンクするもので唯一といっていいのは、この「調べる」というスキルです。
このスキルは絶対に必要ですので、どうせなら受験時代に身につけておくことをおすすめします。

 

しかし、この作業は良いことばかりではありません。
デメリットもあります。
それは時間と労力がかかることです。
1問に1日使ってしまうこともあります。
あまり効率的とは言えないでしょう。

 

なので、理解できないところは後回しにしてしまうのもひとつの手段なのです。
他のことを理解してから、もう一度読んでみると、理解できることもあります。
「なんだ、こういうことだったのか」
ということも少なくありません。
大事なのは後回しにしてそのままにしないこと。
これ意外と多いのですが、後回しにしておいて、忘れてそのまま・・・なんてこともありますので、ご注意を。

 

私自身も、自分で色々と調べていました。
当時は確かに大変でした。
1日中調べたけど結局わからず、後日に回したなんてこともあります。
しかし、そのおかげで、驚くほど記憶に定着しました。
理解度と記憶が断然に違うのです。
また、様々な言い回しに慣れることができました。
こっちではこう言っているけど、こっちはこう書かれているなー・・・
と悩むこともありました。
しかし、それは言い回しが違うだけで、同じことを言っているということもよくありました。
逆に同じことを言っているはずだと思い込み、読み比べていたことが実は全く違うことを言っていた、なんてこともあります。
様々な表現方法に慣れたおかげで、模試や本試験も表現に戸惑うこともなく、問題文も素早く読むことができました。
そして、何より、行政書士として、この「調べる」というスキルが非常に役に立っています。
調べるというのは意外とスキルやコツ、根気がいります。
最近では、インターネットで簡単に調べられますが、インターネットで調べるにもコツやスキルが必要です。
また、その情報が正しいのか、裏を取る必要もあります。
効率的な勉強法ではないかもしれませんが、後々のことを思えば有効な方法であると言えるでしょう。

 

 

最後に

 

いかがでしょうか。
今回は勉強をしている時にわからない箇所が出てきた場合の対処法について解説してみました。
3つご紹介しましたが、初めて行政書士試験の勉強をしているという人は、

 

「飛ばす」→「自分で調べる」→「人に聞く」

 

という順番がおすすめです。
「人に聞く」方法は簡単なのですが、その分、記憶に定着しない、理解が曖昧になってしまう、といったデメリットもあります(個人差があると思いますが)。
従って、わからないときは、まずは飛ばして次に進みます。
全体を把握して、もう一度、読み返してみても理解できない時は自分で調べます。
自分で調べても理解できない時に初めて、人に聞くのが良いでしょう。
この方法なら人に聞いても、きちんと理解できますし、記憶にも定着します。
また、自分で調べていないと、何がわからないのかがわからない状態で人に聞くことになってしまいます。
一から説明するのは、その人にとって負担になりますし、何が聞きたいのかわからないということにもなりかねません。
また聞いても理解できない可能性があります。

 

このような地道な勉強は大変ですが、その分、効果も大きいです。
是非、頑張ってみてください!




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