行政書士試験に合格するためには勉強スケジュールが大切です。
そこで今回は行政書士試験の勉強スケジュールについて解説していきます。
計画を立てるのが苦手だという人は参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

勉強スケジュールの大切さ

行政書士試験の学習を始める前にまずは勉強スケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てることは、とても大事な作業です。
スケジュールを立てずに学習することは、計画や準備をせずに航海に出るようなものです。
そんな状態で航海に出たら遭難してしまいますよね。

 

行政書士試験も闇雲に勉強してしまうと試験範囲を終えることができず、中途半端なまま受験に臨むことになりかねません。
なので勉強スケジュールを立てて、学習することがとても大切なのです。

 

 

スケジュールはあくまでも目安

スケジュールを立てるとなると、きっちりとこなさなければならないと思うかもしれませんが、完璧にやらなくても良いと私は思っています。
もちろん、スケジュール通りに勉強することが理想ですが、なかなか難しいところもあるでしょう。
なのでスケジュールは計画通りに勉強が進んでいるのか、それとも遅れているのかを判断する目安として活用してください。
もし、遅れているのならピッチを上げる必要がありますし、どこかで調整も必要となるかもしれません。

 

 

 

スケジュールを立てるのは難しい

 

予備校や通信講座ではカリキュラムが組まれていたり、勉強スケジュールのサポートをしてくれます。
そのため予備校や通信講座を利用する人は、そのカリキュラムなどに従って学習すれば良いでしょう。

 

問題は独学で試験勉強をする人です。
特に初めて行政書士試験に挑戦するという人は全体像が掴めないため、学習スケジュールをどのように立てれば良いかわからないと思います。
わからないまま勉強を始めると、時間をかけなくても良いところに時間をかけてしまったり、反対に時間が足りなくなって重要な箇所まで手が回らない、なんてことになりかねません。
結果、合格まで遠回りすることにもなってしまうので、短期間で合格したいという人は予備校や通信講座の利用を検討してみるのも良いでしょう。

 

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勉強スケジュールの立て方

 

では具体的に行政書士試験の勉強スケジュールの立て方について解説していきます。
勉強スケジュールとしてはまず、どのくらいの期間、学習できるかによってスケジュールの立て方が変わってきます。

 

まずは試験科目を確認してみましょう。

 

【行政書士試験の試験科目】

  • 基礎法学
  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法
  • 政治・経済・社会
  • 情報通信・個人情報保護
  • 文章理解

 

次に上記の科目にかかる勉強時間の目安を見てみましょう。

基礎法学

 1ヶ月

憲法

 1ヶ月

行政法

 2〜3ヶ月

民法

 2〜3ヶ月

商法・会社法

 1ヶ月

一般知識

 1ヶ月

合計8ヶ月

 

一般知識については範囲が広いため、終わりのないような科目です。
よって一般知識はマスターするというよりは足切りを回避するレベルに達するように学習するイメージです。
学習期間を多く取ってしまうと法令科目の学習時間が削られてしまうため、1ヶ月ほどの期間で学習するのがおすすめです。

 

また模試などを利用して苦手科目について重点的に学習するのも良いでしょう。
上記の目安からすると、1日、3時間ほどの学習で、8ヶ月ほどかかると思われます(※これはあくまでも目安で、その人の能力や勉強の向き不向きによって変わります)。
なので、できれば最低8ヶ月は確保したいところです。

 

 

 

勉強する順番を決めよう

 

次に行政書士試験の勉強スケジュールとして、勉強する順番を決めます。
やり方は様々ありますが、私が実際に学習した科目の順番を紹介します。

 

@基礎法学
A憲法
B行政法
C民法
D商法
E一般知識
F模試

 

まずは基礎法学から勉強します。
基礎法学では条文解釈の方法や法律用語を学びます。
法律は独特な言い回しがあるので、特に法律初学者の人は基礎法学からしっかりと勉強してください。

 

次に憲法を学習します。
憲法は学生時代にも少し学習していると思いますので比較的馴染みのある科目です。
条文数も多くないので取り組みやすい科目と言えます。

 

憲法の学習を終えたら行政法か民法に取り掛かります。
行政書士試験は行政法からの出題が最も多く、次いで民法となっています。
早めに取り掛かり、復習する時間を確保したいため、行政法か民法から勉強することをおすすめします。
これはどちらでも構いません。
民法の方が生活に関連する法律なので、取っ掛かりやすい特徴があるので、民法からという人もいます。
行政法の方が出題数が多く最も重要な科目なので、後々、復習する時間を考慮すると行政法からやるべき、という人もいます。

 

行政法と民法の学習を終えたら商法に取り掛かります。
商法は出題数が少ない割に範囲が広いので、学習しないで試験に臨む人もいます。
商法に時間をかけるより行政法や民法に時間を費やしたほうがコスパが良いと言えるからです。
しかし商法は学習すれば得点しやすい問題も多いので全く勉強せずに受験するのではなく、基本的事項や重要条文に絞って学習するのが良いと思います。

 

商法を終えたら一般知識の学習に取り掛かります。
この時点で一度、模試を受験しておくことをおすすめします。
模試で一般知識のどの科目が苦手なのかを知ることができるからです。
その苦手科目を中心に学習しましょう。

 

一般的には情報通信・個人情報保護、文章理解の2つを重点的に学習します。
この2つは学習すれば、それだけ効果が期待できるからです。
反対に政治・経済・社会は範囲が広すぎるので学習しても効果が出にくい科目です。
毎年、情報通信・個人情報保護は3から4問、文章理解は3問、出題されますので、これだけで足切りの24点を回避することができます。
しかし、近年では情報通信・個人情報保護は出題数に変動があるため、この2つの科目だけで足切りを回避できるかは微妙ですし、保険として政治・経済・社会でも何問か得点したいところです。

 

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勉強スケジュールの例

 

ここでひとつ、勉強スケジュールの例を挙げてみます。

 

【1年間の学習の場合】

11月  基礎法学
12月  憲法
1月  行政法
2月  行政法
3月  民法
4月  民法
5月  商法・会社法
6月  模試、一般知識
7月  行政法の復習
8月  民法の復習
9月  模試、全体の復習、苦手科目対策
10月  模試、全体の復習
11月  本試験

こうして見てみると、1年間でもギリギリなスケジュールになることがわかると思います。

 

 

 

試験当日にピークを持ってくるスケジュールにする

 

行政書士試験の受験生は30代以上がほとんどです。
子供の頃に覚えたことはなかなか忘れないものですが、大人になるとそうはいきませんよね。
覚えたことで、次第に忘れてしまいます。
なので、本試験に知識がピークを迎えるように学習していくのがポイントです。

 

具体的には、試験1〜2ヶ月前からラストスパートをかけましょう。
時期的には9月頃です。
それまでは1日2、3時間程度の勉強だと思いますが試験1〜2ヶ月前は3、4時間くらいにして、休日などは出来るだけ勉強して完全に試験モードにします。
お誘いなども断り、遊びも試験後の楽しみにして試験に集中しましょう。

 

人は覚えたことは次第に忘れてしまいます。
半年前に覚えたことは、ほぼ忘れているでしょう。
しかし試験1〜2ヶ月前に勉強したことは、あまり忘れていないはずです。
なので、この時期にどれだけ勉強したかが合否を分ける結果となります。
試験直前は必ず勉強量を増やして知識量も増加させておきましょう。

 

もし余裕がある人は試験3ヶ月前からラストスパートをかけても良いと思います。
私は2ヶ月前からラストスパートをかけましたが、もう少し前からでも大丈夫だったなという感じで余力がありました。
特に試験直前期は模試を受験するのですが、模試の復習だけでも結構大変なので、早めにラストスパートをかけておくことをおすすめします。




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