行政書士試験本番の日にちが近づいてくると本当に合格できるのだろうか?といった不安になるものです。
きっと受験生のなかにも、そんな思いをしている人がいると思います。
そこで今回は筆者の試験への不安を解消してくれたものをご紹介していきます。
目次
不安はどこからやってくるのか
行政書士の試験日が近づいてくると「合格できるのだろうか」という不安が襲ってきます。
恐らく、こういう不安は多くの受験生が抱いていると思います。
ではこの「合格できるのだろうか」という不安はどこからやってくるのでしょう。
それは自信のなさからやってきます。
自信があるものに関して、不安になることはありません。
では何故自信が持てないのか?
「過去問が解けない」
「覚えていない条文が沢山ある」
「まだ全ての科目を終えていない」
様々な理由がありますが、その根本にあるのは自信を持てるほどの実力を十分に備えていないところにあります。
合格できる実力を十分につけていない → 自信が持てない → 不安になる → 試験で実力を発揮できない、という悪循環になります。
人間の心理から見てみると、実力が十分にある場合、不安は少なく自信もあります。
反対に合格できる実力に程遠い場合も合格できる可能性は低いので不安になるというのは考えにくいです。
しかし合格できるかどうかわからない、合格ラインぎりぎりのところに位置している人は自信が持てずに不安になることがあります。
こういった合格ライン付近に位置している人にとって大事なのは実力を出し切るということです。
実力を出し切ることが出来れば合格できる可能性が出てきます。
しかし、実力を出せなければ反対に不合格となる可能性が高まります。
つまりメンタル的な部分が合格を左右することになります。
不安な気持ちが大きいまま試験に臨んだら、プレッシャーに負けてしまい実力を出せないかもしれません。
そこで不安を完全になくすまではいかなくても、ある程度解消しておく必要があります。
不安を解消してくれたもの
筆者も試験が近づいてくるにつれて不安やプレッシャーを感じることがありました。
そんな私の不安を解消してくれたもの、それは勉強量です。
私は2度受験に失敗し、3度目の受験では背水の陣で臨みました。
今回は絶対に合格しなきゃならない、今回で最後というくらいの気持ちでした。
そこで私は
もう勉強したくないと思うほど勉強しよう
悔いのないようにやり切ろう
という思いで勉強しました。
勉強できる時間は全て行政書士試験の勉強に充てていました。
そのおかげか、試験が近づいてきても不安になることはありませんでした。
試験当日も
「自分はやれるだけのことはやった」
「自分にこれ以上はない」
そんな気持ちで試験に臨むことができたので、不安はありませんでした。
脳を勘違いさせてみよう
不安を解消させる簡単な方法があります。
これは根本的な解決にはなりませんが、短期的には効果があります。
その方法は脳を勘違いさせるという方法です。
人間の脳は外的要因により気持ちが変動します。
この性質を利用します。
具体的には口角を上げて笑うのです。
人は楽しい時、嬉しい時、口角を上げて笑います。
この動作をすることによって脳が勘違いして楽しい気持ちにさせるのです。
人の不安な感情や気持ちは脳から影響を受けている場合があります。
例えば、「勉強のペースが上がらない」「模試で良い点が取れない」こういった様々な理由から不安な気持ちになるわけですが、これらは脳で考えている理屈から来るものです。
通常「理由もなく不安だ」という人はあまりいません。
そういう方は別の理由があるか病いの可能性があるかもしれません。
とすると、脳で考え、そこから来る不安に対しては根本的にはそこを解決しないといけないことになります。
しかし、行政書士試験の勉強を続けていても、なかなか成績が上がらないものです。
ずっと不安な気持ちでいると心身ともに疲弊してきてしまいます。
なので、たまにはそのプレッシャーから解放してあげなくてはいけません。
そこで、自分の好きなお笑いの動画を見たり、友人と話したり、とにかく笑う機会を作ってあげましょう。
ただ、口角を上げて笑うだけでも効果があります。
是非、試してみてください。
適度な運動は不安を解消する
また適度な運動も不安の解消に効果的です。
運動をするとセロトニンという物質が分泌されます。
セロトニンは不安な気持ちを解消したり精神を安定させる効果があります。
特に、太ももの運動をしてみてください。
太ももの運動をするとやる気が出ると言われています。
ウォーキングやジョギングも良いですが、スクワットがおすすめです。
スクワットなら場所も取りませんし、移動する必要もありません。
毎日、5分程度、勉強する前にやってみるのも良いでしょう。
また、日光に当たるのも効果的と言われているので、たまには場所を変えてカフェのテラスなどで日中に勉強するのも良いかもしれません。
プラスのイメージをする
人はマイナスのイメージをしている時が不安になったり精神が不安定になります。
「不合格になったらどうしよう」
「来年も受験するのは嫌だな」
「もっと勉強すれば良かった」
「周りの受験生は頭が良さそうだな」
こういったネガティブなイメージをすることで余計に不安な気持ちになっていきます。
ネガティブなイメージをすると、どんどんマイナスな方向に引き込まれていくので、どこかで断ち切る必要があります。
そこで、プラスのイメージをしてみましょう。
自分が合格して喜んでいる姿
合格して家族や友人が喜んでくれている姿
試験で順調に解いている自分
行政書士となって活躍している姿
プラスのイメージをすることでネガティブな方向への道を断ち切ることができます。
不安はデメリットだけじゃない!
不安な気持ちなまま試験に臨むと実力を出せない可能性があります。
しかし、不安に思う気持ちというのはデメリットだけではありません。
不安な気持ちがあるからこそ、勉強への意欲が湧くこともあります。
人は不安な気持ちから、それを改善しようとします。
その気持ちを勉強に向けることで良い効果が発揮されます。
つまり不安だから、もっと勉強しなきゃという気持ちが生まれ、結果それが合格へと近づくことになります。
従って、不安な気持ちは必ずしも解消しなければならないものではなく、むしろ、その気持ちを勉強する意欲に変えていけば良いのです。
試験では実力を出し切ることだけに集中する
試験当日は、どうしても緊張してしまうものです。
受験生はみんな頭が良さそうに見えてきますし、試験監督員は行政書士の先生がしているので、普段とは違う雰囲気に飲まれてしまうこともあります。
しかし、行政書士試験は自分との戦いです。
行政書士試験は絶対評価なので、合格基準点を超えれば何人でも合格できます。
従って、周りの受験生は敵ではありません。
試験本番で自分が持っている実力を出し切れば良いのです。
そのことだけに集中しましょう。
不安は誰しもが持っています。
受験生の方は他の受験生の表情を見る機会がないと思いますが、監督員をしていると皆さんの表情が良く見えます。
皆さん、緊張して不安な表情をしています。
監督員の先生方も、その気持ちがわかるので、余計な不安を与えないよう配慮してくれます。
試験当日は周りの雑念は気にしないで、自分と試験だけに向き合えるよう集中力を高めてから臨みましょう。
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