行政書士試験は絶対評価方式の試験で、絶対評価の反対は相対評価です。
今回は行政書士試験における絶対評価について解説していきます。
絶対評価とは
絶対評価とは、独自の基準を満たした者を合格にする方法です。
例えば500点満点中400点以上の者を合格するという形です。
絶対評価の場合、その基準を満たせば合格となるので、他の受験生の不出来は関係ないというのが特徴です。
相対評価とは
相対評価とは、他の受験生と比較しながら相対的に合格者を決めていく方法です。
例えば筆記試験や面接試験、その他の事項から総合的に判断されます。
これは定員を設けているところに採用されやすい方式です。
筆記試験での点数が一緒ならば面接での印象や受け答えの不出来、これまで行ってきた活動などから判断するというような形です。
行政書士試験は絶対評価
行政書士試験はどんな評価なのかというと、絶対評価です。
行政書士試験の合格基準は以下の通りです。
次の要件のいずれも満たした者を合格とします。
@ 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
A 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
B 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者
まず行政書士試験は法令科目と一般知識等科目の2種類があります。
例年通りの配点だと法令科目が244点、一般知識等科目が56点の合計300点満点です。
法令科目は50%以上の得点が必要なので122点以上。
一般知識等科目は40%以上なので、22.4点以上。
さらに全体の60%以上の得点が必要となるので、180点以上の得点が必要になります。
これらの要件をすべて満たした場合に合格となります。
行政書士試験は絶対評価であり自分との戦い
相対評価の場合、優秀な人が多く受験した年は例年であれば合格したであろう能力を備えていたとしても不合格となる可能性もあります。
しかし行政書士試験は上記のように3つの要件を設けており、これらをすべて満たせば合格となる絶対評価です。
従って、どんなに周りの受験生が優秀でも、反対優秀でなくとも、それは関係なく、ひたすら基準点をクリアすることだけに集中すれば良いのです。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は行政書士試験の絶対評価について解説させていただきました。
行政書士試験は絶対評価であるが故に、その年の受験生のレベルに合否が左右されるということがありません。
その点は受験生にとっては嬉しい評価方式ではないでしょうか。
しかし、絶対評価だから合格しやすいというわけでもなく、合格率10%前後という難易度の高い試験です。
受験に挑戦することを考えている人は真摯に学習していかなければならないことを念頭に置いておく必要があるでしょう。
以上、行政書士試験の絶対評価って何?でした。
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