行政書士試験は受験資格がなく誰でも受験できる試験です。
では、大卒の場合、行政書士試験において有利になるのでしょうか。
今回は行政書士試験と学歴の関係について解説していきます。
大卒なら行政書士試験に合格できるか
行政書士試験は法律系資格の中でも比較的難易度の低い資格と言われています。
そのため、大卒なら合格できるだろうと安易に考える人もいるでしょう。
もちろん大学にも難易度があり、難関大学を卒業した人や在学中に多くの時間を勉強に費やした人にとってはそれほど難しい試験ではないと感じる人もいるかと思います。
しかし、行政書士試験の合格率は10%前後であり、簡単に合格できる試験ではありません。
そのため、大卒=合格できると考えるのは危険です。
大卒が有利になる場合とならない場合
では大卒が行政書士試験に有利に働くか否か。
私個人の意見としては有利に働くと考えています。
受験や勉強にはコツが必要で、受験経験のある大卒にとってはその経験を生かすことができるからです。
また、行政書士試験には一般知識という科目があり、これが受験生を悩ませる科目なのですが、政治・経済・社会といった科目を勉強してきた学生にとっては有利となるでしょう。
しかし、大卒でも有利となりにくい場合もあります。
それは大学を卒業して年数が経過していた場合です。
しばらく勉強から離れていた人は感を取り戻すのに時間がかかると思われます。
また在学中に得ていた知識も忘れている可能性が高いので、卒業から時間が経過した人は有利になるとは言いにくいでしょう。
有利になる学部とは
大学ではどこかの学部に属することになりますが、どの学部が行政書士試験に有利となるのか。
まず代表的なのは法学部です。
法学部で学んだ法律の大半は行政書士試験に生かせるでしょう。
また法律はなかなか馴染みのない文言を使用したりしていますので、初学者にとってはとっつきにくいものがあります。
その点、法学部を卒業した人にとっては抵抗は少ないでしょう。
また政治、経済、社会学部といった文系学部も有利です。
前述しましたように行政書士試験には一般知識という科目があります。
その中に政治・経済・社会という科目がありますので、在学中の知識や大学受験の知識を活用することができます。
それに多少、法律に触れる機会もあるかと思う学部なので、他の学部よりは有利と言えるかと思います。
反対に理系の学部は在学中に得た知識や受験での知識を活用する機会は少ないと思います。
しかし、理系の論理的思考力は法律に通じるところがあるため、知識ではなく能力は生かすことができるでしょう。
また行政書士試験では生かすことができなくても、行政書士となった後に理系での知識を業務に生かすことはできます。
大卒で行政書士試験に挑む際の注意点
大学を卒業して就職したばかりの人は行政書士試験に挑む際、いくつか注意点があります。
まず、就職したばかりの頃は業務を覚えるのに必死だと思います。
また就職して自由になるお金も増え、誘惑も多いです。
他の人が遊んだり、プライベートを充実させているなか、勉強に時間を充てるのは難しいものです。
また行政書士の資格は独立開業型の資格と言われています。
そのため、行政書士を目指していることが知られると、離職するのではないかと上司に思われる可能性もあります。
ゆくゆくは独立開業を目指しているとしても、合格できるかどうかは未知数なので、周りには知られないほうが得策だと思います。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は行政書士試験と大卒の関係について解説させていただきました。
大卒であれば行政書士試験において有利になる場面は多いと思います。
しかし、それにあぐらをかいていると、いつまで経っても合格はできないでしょう。
その有利性を生かすも殺すも自分次第です。
大卒であれば勉強への抵抗も少ないと思いますので、是非、頑張って合格を目指してください!
以上、行政書士試験は大卒に有利に働くか?でした。
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