行政書士試験は平均の合格率が10%前後の難関試験です。
しかし最近、行政書士試験の難易度が下がり易化している傾向にあると言われています。

 

そこで今回は本当に行政書士試験が易化傾向にあるのかについて解説していきます。

 

 

 

 

 

 

行政書士試験の合格率は上昇している!?

 

合格率の推移

年度

受験者数

合格者数

合格率

平成21年度

67,348

6,095

9.05%

平成22年度

70,586

4,662

6.60%

平成23年度

66,297

5,337

8.05%

平成24年度

59,948

5,508

9.19%

平成25年度

55,436 5,597

10.10%

平成26年度

48,869

4,043

8.27%

平成27年度

44,366

5,820

13.12%

平成28年度

41,053

4,084

9.95%

平成29年度 40,449 6,360 15.70%

 

このように、ここ最近の行政書士試験の合格率は上昇しています。

 

合格率が上昇している原因は様々あると思われますが、一番の理由は受験者数が減少しているからでしょう。行政書士試験は毎年の合格者数が4,000〜6,000人で推移しています。公表はされていませんが、恐らく、毎年このくらいの合格者数に設定しているのだと思います。従って、受験者数が減少しても合格者数が変わらないのであれば必然的に合格率は上昇していきます。

 

 

 

行政書士試験は易化している

 

上記のように行政書士試験の受験者数は年々減少しています。

 

にもかかわらず、合格者数に大きな変動はありません。とすると、行政書士試験は易化していると言えるでしょう。もし行政書士試験の難易度が変わらないのならば、受験者数の減少と共に、合格者数も減少していくはずです。受験者のレベルが上がっているならば話は違いますが、そういった原因は考えにくいでしょう。

 

とすると、行政書士試験の受験者数が減少しているが、合格者数はある程度設定されており、その設定数に届くように問題の難易度も調整されていると考えるのが通常です。




行政書士試験の受験者数が減少している原因

 

行政書士試験の受験者数が年々減少している理由は様々あるでしょう。

 

日本の人口が減少していることも考えられますが、これは恐らく、景気が回復し、企業の求人が増加しているからだと考えられます。資格を取得する人は不景気になると増加すると言われています。不景気になるとリストラが行われ、雇用も減少します。すると、資格を取って自己アピールの材料としたり、独立開業する人が増えるからです。

 

従って、景気が回復し求人状況も良くなっている今は資格を取得しようとしている人口自体が減少していると思われます。

 

 

 

易化している今がチャンス!

 

今は景気も求人状況も良いですが、時代は繰り返します。

 

このままの状態が続くとは誰も思っていないでしょう。特に、東京オリンピック終了後は危険と言われています。今は景気回復、東京オリンピックの需要などで、経済が活発化していますが、東京オリンピック後はその反動で縮小すると考えられているからです。

 

すると、また景気が後退する可能性がありますし、すぐに景気が悪くならなかったとしても、いずれまた不景気の時代は訪れるでしょう。その時は、以前のように資格取得者が増加すると思われます。資格を取得しようとする人口が増加すれば、また行政書士試験も難化し合格率も低下します。

 

また、今は行政書士試験は易化していますが、例えば、予想以上に合格者数が増えてしまったり、行政書士登録者が増加してしまった場合は、再び難化する可能性もあります。

 

従って、行政書士試験が易化している今が受験のチャンスです。

 

行政書士に興味がある人や、いずれ取りたいと考えている人は今、資格を取得しておくのが賢い選択と言えるでしょう。




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