大学の法学部に在籍している学生などで在学中に行政書士の資格を取りたいという人もいるでしょう。
そこで今回は在学中に行政書士資格を取る方法について解説していきます。

 

 

 

 

 

 

在学中に資格を取得するメリット

 

行政書士の資格は独立開業型で、就職には向いていないと言われています。
そのため、就活の武器として取得するのはあまりおすすめできませんが、全く武器にならないというわけでもありません。
在学中にきちんと勉強してきたという努力と姿勢は高く評価されるでしょう

 

また長い人生から見ると取得しておくのも無駄ではないです。
2018年は景気が回復しつつあることもあって、人材不足と言われています。
しかし以前は長い不況が続き、就職氷河期でした。
景気が後退した時期はリストラも行われ、さらに転職も難しい時期でした。
今の景気がどこまで続くかはわかりませんが、ずっと続くわけではありません。
必ず、いつかはまた以前のような不況がやってきます。
いつか来るその時のために、今から準備しておくのは賢い選択と言えるでしょう。

 

その選択肢の一つとして行政書士の資格を持っておくのも良いと思います。
行政書士は就職や転職には向いていませんが、独立開業しやすい資格です。
そのため、就職氷河期がまた訪れた時には有効な資格となります。

 

また、行政書士の資格は比較的、取得しやすい資格と言われており、特に法学部に在籍している学生にはおすすめの資格です。
大学の勉強にも繋がりますし、在学中に取得を目指して勉強するには大きなメリットがあるでしょう。

 

【関連記事】
行政書士の資格は一般企業で活かせる?

 

 

 

大学生の合格率

 

大学生の合格率については残念ながらデータがありませんでした。
代わりに10代、20代の合格率を掲載しておきます。

 

【10代の合格率】

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成27年度 541 48 8.87%
平成28年度 572 50 8.74%
平成29年度 558 51 9.13%

 

【20代の合格率】

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成27年度 8,713 1,397 16.0%
平成28年度 7,591 773 10.1%
平成29年度 7,289 1,336 18.3%

 

平成27年度の合格率が13.1%、平成28年度の合格率が10.0%、平成29年度の合格率が15.7%なので20代に関しては全て平均の合格率を上回っています。
10代に関しては平均を下回っていますが、この数字には小学生などの受験生も含まれているので大学生の年代である18歳、19歳に絞ると数字は変わってくると思われます。

 

 

就活するなら大学1年か2年で取得すべし

 

卒業後に行政書士になるのではなく、通常の学生のように就活して一般企業に就職するのであれば、行政書士試験の勉強時間は意外と残されていません。
行政書士試験は11月に実施されるので、もし就活するのであれば大学3年生で取得するのは難しくなります。
大学1年か、2年で取得するのが理想的です。
大学1年の4月から学習を始めたとすると11月の試験まで7ヶ月しかありませんので在学中に合格を目指すなら早めに行動する必要があります。

 

 

 

在学中でも独学で合格できる?

 

行政書士試験の勉強方法には予備校を利用する方法、通信講座を利用する方法、市販のテキストなどを利用する独学の3つの方法があります。
独学が最もコストがかからない方法です。
恐らく、多くの学生は独学で勉強したいと思うでしょう。

 

では、行政書士試験は在学中の学生が独学で受かるものなのか?
結論から言うと、不可能ではありません。
独学でもきちんと勉強すれば合格できます。
大学生であればある程度の受験経験があり、勉強方法についても知識があると思います。
なので独学でも十分、合格できるチャンスがあると思います。

 

学生にとっては予備校や通信講座の受講料は安いものではありません。
余裕がある学生は予備校や通信講座を利用しても良いですが、無理して利用する必要もないと思います。
勉強に慣れている学生の場合、勉強する習慣もついており、独学でもしっかりとこなすことができるでしょう。
学生でも受験経験がない人や、勉強に自信がないという人は予備校や通信講座を利用することをおすすめします。

 

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現役行政書士が選ぶおすすめテキスト




大学生は行政書士試験に有利?

 

法学部の学生であれば、授業でも憲法や民法を勉強するので、行政書士試験の勉強と並行して学習することができるメリットがあります。
わからない箇所を教授に聞くこともできますね。

 

また行政書士試験では法令科目以外に一般知識問題が出題されます。
具体的には以下の通りです。

 

政治・経済・社会
情報通信・個人情報保護
文章理解

 

この中で「政治・経済・社会」と「文章理解」については学生時代に勉強してきた内容も含まれているので、馴染みのある分野だと思います。
高校などで勉強してきた内容など記憶に新しい部分もあり、そういう意味では大学生は有利に働くと思います。
情報通信・個人情報保護については馴染みがない人もいるかと思いますが、大学の講義で受講できる似たような科目があれば、在学中に勉強しながら単位も取れるし行政書士試験の勉強にもなり一石二鳥です。

 

 

 

卒業後すぐに行政書士になれるの?

 

在学中に行政書士の資格を取得し、卒業後すぐに行政書士になりたいという学生もいるかと思います。

 

行政書士になるには行政書士会に登録する必要があり、その方法は2つあります。
1つは個人で開業し登録する方法、もう1つは行政書士事務所に就職し、使用人行政書士として登録する方法です。

 

行政書士の求人は少ないので、もし行政書士事務所に就職したいというのであれば、在学中から行政書士事務所でアルバイトをするなどコネクションを作っておくと良いでしょう。

 

卒業後すぐに開業することもできますが、行政書士事務所を開業したからと言って、すぐに仕事があるわけではありません。
なので、開業資金を貯めておくか、どこか行政書士業務と関連した企業に就職して修行したり人脈を作っておくと良いでしょう。

 

 

 

私も大学は法学部でした。
しかし、単位が取れれば良いというスタンスで、あまり真面目な学生とは言えませんでした。
大学を卒業して思うことは、在学中に行政書士の資格を取っておけば良かったということです。
試験に合格するかは別としても、その姿勢だけでも大学生活の過ごし方が変わっていたと思います。

 

もし、行政書士試験を検討しているのならば、是非、目指して欲しいと思います。
何かの目標に向かって努力するだけでも普段の生活が変わってくるものですからね。

 

健闘を祈ります!




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