法学部在学中に行政書士試験や司法試験を受験しようと考えている方もいるかと思います。
行政書士試験は司法試験の登竜門的な位置付けと言われることもありますが、法学部であっても行政書士試験に落ちることは当然あります。
法学部の学生が簡単に合格できる時代は終わった
昔の行政書士試験は簡単だったので法学部の学生でなくても合格できるような試験でした。
そのことから今でも行政書士試験は簡単だと言う人もいます。
しかし今は法学部の学生でも合格できない難関試験になりました。
行政書士試験の合格率は10%前後を推移しており、100人中10人しか合格できない狭き門です。
大学の規模やレベルにもよりますが、学部のトップクラスが合格するようなイメージです。
ただ行政書士試験は受験資格がないので、丸っきり法律の勉強をしたことがないような人でも受験できます。
そういう人たちも含めての10%前後なので、仮に法学部の学生だけしか受験できないといった形で試験を実施したら合格率は変わってくると思います。
法学部の学生が受験するメリットはあるのか
行政書士試験は行政書士になるための試験ですが、将来的に行政書士にならずとも法学部在学中に挑戦することはメリットが多いと思います。
よく法学部は潰しがきく学部と言われることがあり、就職活動でも選択肢が広いとされている学部です。
ただ、法学部を卒業して民間に就職するとしても何かしら目に見える実績が欲しいと考えることもあるでしょう。
そのひとつとして司法試験などの法律系資格の取得があります。
しかし司法試験は最難関の法律資格試験で、司法書士試験も司法試験に匹敵するほどの難易度と言われています。
税理士試験も何度も受験してやっと全ての科目を合格するという人が多い難関試験です。
そこでおすすめなのが行政書士試験です。
行政書士試験は法律系資格の中でも比較的取得しやすい試験です。
行政書士試験も前述したとおり、合格率が10%前後の難関試験ですが、大学4年間で4回はチャレンジできますので、そう考えると合格するチャンスはあると思います。
行政書士試験に合格したとしても、それが就職活動に有利になるかは微妙なところですが、何もないよりはその頑張りを評価してくれる可能性はあります。
また行政書士試験の勉強をすることにより、大学での講義や勉強の役にも立ちますし、モチベーションを上げる要因にもなるでしょう。
法律資格試験の向き不向きがわかる
将来、弁護士や司法書士などの法律家になろうとは考えていなくても、上記のように法学部として何かしらの実績が欲しいという理由で行政書士試験受験したとします。
もし1年目で合格することができたら、法律系資格試験に向いているかもしれません。
そのまま司法試験や司法書士、税理士といった資格へと挑戦すれば、自分では無理だろうと諦めていた試験に、もしかしたら合格できるかもしれません。
実際に行政書士試験に合格したら司法試験を目指そうと考える学生は多いそうです。
そういった意味で行政書士試験は司法試験の登竜門と言われているのです。
まとめ
- 行政書士試験は昔よりも難易度が上がった
- 今は法学部の学生でも落ちる人は多い
- 法学部の学生が行政書士試験を受験するメリットはある
- 行政書士試験は法律系資格試験の向き不向きがわかる判断材料になる
さて、いかがでしたか?
今回は法学部の学生でも行政書士試験に落ちてしまうというテーマで解説させていただきました。
行政書士試験は法学部の学生であれば合格できるような試験ではなくなりましたが、興味がある方は是非、目指して欲しいと思います。
在学中は社会人と比べて、比較的自由な時間が多いでしょう。
そういった時間を利用すれば合格の可能性は十分にあります。
行政書士試験の勉強をしてみて楽しいと感じたら、法律系資格試験に向いているかもしれません。
そしたら次のステップに進むことも検討してみてください。
以上、行政書士試験は法学部でも落ちるという現実でした。
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