行政書士試験は合格率が10%前後という難関試験です。
その難関試験に半年、しかも独学で合格するにはどうしたら良いのか。

 

今回は独学で行政書士試験に半年で合格する方法について解説していきます。

 

 

半年で合格するために必要な勉強時間は?

行政書士試験合格に必要な勉強時間は800〜1,000時間と言われています。

 

1,000時間を半年はきついと思いますので、800時間と想定します。
単純にこの時間を半年でやり切るとしたら、一日の平均時間は以下の通りになります。

 

800時間÷(30日×6ヶ月)=4.44時間

 

一日平均おおよそ4.5時間です。
こうして見てみると絶対に無理!という時間ではないですね。
平日に4.5時間確保できない人は休日にまとめて勉強すれば確保できそうです。
※この時間を確保すれば必ず合格できるというわけではありません。

 

社会人であれば通勤前、通勤中、ランチタイムといった時間帯を利用すれば結構な時間を確保できます。

 

私の受験時代のスケジュールは以下の通りです。

 

朝通勤前にカフェで1時間
通勤中(電車)で30分
帰宅中(電車)で30分
家に帰る前にカフェで1時間

 

これだけでも一日3時間は確保できます。

 

【合わせて読みたい記事】
行政書士試験に必要な勉強時間の目安とは?

 

 

半年で何を勉強すれば良い?

それでは半年の期間で何を勉強すれば良いのでしょうか。

 

闇雲に勉強しても効率が悪いですので、的確に得点できるように勉強していくのがおすすめです。
行政書士試験では行政法と民法の配点が高いので、独学半年で合格するならこの2つを中心に学習していくことになります。

 

そのほかは憲法、商法、一般知識となります。
800時間をきちんと確保できれば良いのですが、なんだかんだと勉強時間が確保できない可能性もあります。
そんな時は憲法、商法、一般知識のどれかを削ることになります。
よく行政書士試験では商法を捨てるという選択肢が話題となりますので、真っ先に捨てるのであれば商法ということになるでしょう。
というのも商法(会社法も含む)は民法に匹敵するくらいの条文数にもかかわらず、出題数が少ないため、商法の膨大な量を勉強をしてもさほど得点はできないからです。

 

次に削るとしたら一般知識です。

 

一般知識の科目は以下の通りです。

 

  • 政治・経済・社会
  • 情報通信、個人情報保護
  • 文章理解

 

まず政治・経済・社会ですが、これも範囲が広すぎるため、勉強してもなかなか得点が伸びない科目です。
テキストで学習したり本を読んだり、新聞を読んだりして学習していきますが、はっきり言って知っていたらラッキーというレベルですので、一般知識の中で捨てるとしたら政治・経済・社会です。

 

次に情報通信、個人情報保護ですが、以前は得点しやすい科目でしたが、最近は難易度が上がっているような気がします。
とは言え、学習したことが得点に結びつきやすい科目なので、これは学習しておきたい分野です。

 

最後に文章理解。
文章理解は本を読む人にとってはなんて事の無い問題なのですが、苦手な人はとことん苦手な科目です。
しかし、これは解き方のコツがあるので、苦手だという人は是非、学習してください。
公務員試験用の文章理解問題や文章理解問題に特化したテキストなどもありますので、それらで学習すると良いです。

 

【合わせて読みたい記事】
行政書士の試験科目から見えてくるもの

 

文章理解は公務員試験用テキストで対策

 

 

独学半年は模試を受けるべきか

行政書士試験の学習で重要になってくるのが模試です。

 

模試は自分の力試しの意味合いもありますが、学習の効果を高めてくれるものでもあります。
各予備校は試験の傾向を研究して、本試験に出題されそうな問題を作成してきますので、模試を受けることは合格するために重要なのです。
なので模試は受けて終わりではなく、きちんと復習することに意味があります。

 

このような理由から、独学半年でも模試は受けておいたほうが良いと思います。
しかし、模試は復習するだけでも意外と時間がかかりますので、何度も受けるとその復習で手一杯になってしまいます。
1つか2つに絞って受験することをおすすめします。

 

【合わせて読みたい記事】
行政書士試験合格のカギは模試にあり!




独学半年の勉強スケジュール

それでは独学半年で合格するためのスケジュールについて見ていきましょう。

 

行政書士試験は11月の第2日曜日に実施されるので半年というと、5月からということになります。
仮に800時間確保できたとして、その前提でスケジュール例をご紹介します。

 

5月  基礎法学と憲法
6月  民法
7月  行政法
8月  商法と一般知識
9月  行政法と民法の復習
10月 模試の受験・模試の復習・全体の復習
11月 本試験

 

もうひとつ、商法と一般知識(政治・経済・社会)を削ったバージョンもご紹介します。

 

5月  基礎法学と憲法
6月  民法
7月  行政法
8月  情報通信・個人情報保護・文章理解
9月  行政法と民法の復習
10月 模試の受験・模試の復習・全体の復習
11月 本試験

 

試験科目を絞って学習したほうが、その濃度も高くなります。
しかしその分、まったく学習しない科目があると手も足も出ない可能性もあります。
どちらが良いとは言い難いですが、独学半年ということを考慮すると、ある程度絞って学習するのが良いかなと思います。

 

【合わせて読みたい記事】
勉強スケジュールはこうやって立てよう

 

 

半年で覚えたことは半年で忘れる?

人は繰り返し勉強することで記憶を定着させていきます。
つまり復習が大事ということですね。

 

しかし半年しか勉強時間がないとなると、繰り返し勉強することも難しいと思います。
繰り返し勉強できないとなると初期に学習したことは本試験頃には忘れている可能性がありますので、本試験直前は全体復習に力を入れて復習していない箇所がないようにしましょう。

 

【合わせて読みたい記事】
行政書士試験に暗記は必要か?

 

 

半年で合格するために必要なこと

通常であれば1年ほどかけて試験に臨みたいところですが、半年で合格を目指すとなるとかなり本腰を入れて学習しないと難しいと思います。
一日の勉強時間も増やし、学習の質も上げていかなければなりません。
そして一番懸念されるのが挫折です。
最初はモチベーションも高く、頑張って勉強すると思いますが、勉強の遅れや理解するのに手間取ったりすると、次第焦りが出てきます。
それを挽回できれば良いですが、挽回できずにいるとそのうち諦めの気持ちが芽生えてきます。
これでは絶対に合格はできません。
いかにモチベーションを保ちつつ、挫折しないでやり切るか。
これに合否がかかっていると言っても過言ではありません。

 

【合わせて読みたい記事】
行政書士試験を挫折してしまう理由と解決法

 

やる気が出ない時の解決法

 

勉強がつらい時の対処法

 

 

まとめ

さて、いかがでしたか?
今回は独学で行政書士試験に半年で合格するために必要なことを解説させていただきました。

 

独学でしかも半年という短い期間で合格するのはかなり困難ではあると思います。
できることなら1年くらいかけて臨んで欲しいとは思いますが、絶対に無理というわけでもありませんので、もしも半年しか時間がないというのであれば気合を入れて絶対に合格するんだという強い意思を持って挑戦してください!
応援しています!

 

以上、独学で行政書士試験に半年で合格するには何が必要か?でした。




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