行政書士試験を独学で目指す受験生にとって、独学の場合の合格率は気になるところだと思います。
行政書士試験の合格率は10%前後です。
しかしこれは予備校や通信講座、独学などすべての合格者の数字です。
そこで今回は行政書士試験の独学の合格率について解説していきます。

 

 

行政書士試験の合格率は

 

 

平成28年度行政書士試験の合格率は9.95%でした。
約10人に1人合格する計算です。
簡単なイメージとしては学校の30人クラスならトップ3が合格できるという感じです。
この数字は予備校や通信講座、独学で受験した人たち全てを含んだ合格率となります。
ここで言う独学とは予備校や通信講座ではなく、市販のテキストなどを使い自分ひとりで勉強することを言います。

 

 

独学の合格率は

 

 

平成28年度行政書士試験の合格率は9.95%でしたが、独学に限った合格率はどれほどのものなのでしょうか。
残念ながらきちんとしたデータはありませんでした。
しかし恐らくは9.95%よりも低いと思われます。
私が知る行政書士試験合格者のほとんどは予備校や通信講座で勉強した人です。
独学で合格したという人はあまり聞きません。
独学で合格した人は難関大学を卒業しているような、受験が得意と思われる人でした。
しかし行政書士試験は数多くのテキストや問題集が出版されているので独学での受験を考えている人は多いのではないでしょうか。
これらから勘案すると、独学で受験する人は多く、合格者は少ないと思われます。
従って、独学の合格率は9.95%より低くなるでしょう。




合格率は低いのに独学受験生が多いのは何故か

 

独学の合格率は低いと思われますが、独学で受験しようとする人は多いと思われます。
それは何故か?
一番は費用の問題でしょう。
費用で比べると予備校や通信講座より独学で受験したほうがコストを低く抑えることができます。
予備校や通信講座は10〜30万円ほどの費用がかかります。
かなり高額なので、ポンと支払える額ではありません。
また最初から本気で行政書士を目指すのではなく軽い気持ちで受験勉強を始める人もいます。
そういった受験生は高額な予備校や通信講座は抵抗があると思いますので、市販のテキストや問題集を購入して勉強を始めることになるでしょう。
また独学でも合格できるという情報も世の中に溢れています。
「○ヶ月で独学で合格できる」といった情報を目にした人も多いかと思います。
こういった理由から行政書士を目指そうとするほとんどの人が最初は独学で受験することを検討すると思います。

 

 

【独学でも自分は合格できる?】

 

 

人間は自分にとって都合の悪い情報は無視する傾向にあります。
例えば、煙草や食生活。
健康に悪い、と言われていても、どこかで自分だけは大丈夫という意識が働きます。
これで手遅れになる人は多いと言われています。

 

このようなことが行政書士試験においても起こります。
行政書士試験は合格率が10%未満の試験です。
独学での合格率は恐らくもう少し低いでしょう。
それにもかかわらず独学で挑戦する人は多いです。
これは独学で合格するのは難しいと言われていても「自分だけは大丈夫」、「自分は合格できる」という意識が働くからです。
そういったメンタルも必要ですが、本当に自分は独学で合格できるかを冷静に考えてみましょう。
勉強が得意、試験が得意といった人たちは勉強の仕方や受験の攻略法を知っているので独学でも十分合格を狙えると思います。
問題はそうではない人たちです。
勉強が得意だったわけでもない、試験が得意なわけでもない人たちが本当に独学で合格できるでしょうか?
30人クラスでトップ3になれるほどの能力があるのでしょうか?

 

独学で受験する人の多くはコストが安いという理由からだと思います。
独学で受験するのは確かに費用がかかりません。
しかし、それは1発で合格した場合です。
何度も受験すれば、それだけ勉強する時間を費やすことになります。
時間はタダではありません。
独学は遠回りになる可能性が高く、それだけ時間を奪われます。

 

また不合格となれば来年のためにテキストや問題集を買い替える場合もあります。
独学で何度も受験するならば、予備校や通信講座で短期間で合格したほうがコスパが良いとも言えるのです。

 

 

昔は独学が主流!?

 

行政書士試験の合格率はこの30年間、ほとんど変わっていません。

 

しかし、その難易度は大きく変化しました。
難易度を説明するのは難しいですが、60問の問題をそれぞれレベル1〜5の5段階に分けたとしますと昔はレベル2〜3の問題がほとんどで、たまにレベル1の問題が出る、といった印象です。
しかし、現在はレベル3〜4の問題がほとんどでレベル5の問題も出る、といった感じに変わりました。

 

昔の行政書士試験は比較的、難易度の低い試験でしたので独学でも十分合格することができました。
なので昔は独学での合格率は今より高かったでしょう。
たまに「行政書士試験は簡単。独学で十分。」と言う人もいますが、それは昔のイメージのままだからだと思われます。

 

また昔は今のように通信講座などが充実していませんでした。
なので独学が当たり前だったんですね。

 

 

今は予備校などの資格学校や通信講座が充実していますので、個人的には独学ではない方法をおすすめします。




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