残念ながら独学で行政書士試験に一発合格できず、2年目の受験にまた独学で挑もうという人もいるかと思います。
また過去に1回受験したものの不合格となり何年かぶりに2回目の受験を考えている人もいるでしょう。
そこで今回は2年目、2回目の行政書士試験を独学で挑むことについて解説していきます。

 

 

独学2年目や2回目の勉強法とは

それでは独学2年目や2回目の勉強法について解説していきます。

 

勉強法は見直す?

まずは勉強法を見直すかどうかについて。

 

行政書士試験に不合格となってしまった場合、2つの原因が考えられます。

 

  • 勉強量が足りなかった
  • 勉強法が効果的ではなかった

 

勉強する量が足りていたとするなら、勉強する方法を間違えていた可能性が高いと言えます。
勉強法を間違えていた場合、いくら勉強量を増やしても合格する可能性は低いですよね。
反対に勉強方法は間違いなかったという人は勉強時間が足りなかったということになります。

 

しかし実を言うと大抵の場合、原因はこの両方のケースが多いです。
従って、勉強法は一度見直してみるのが良いでしょう。
見直す際は、具体的にどの科目が駄目だったのか、なぜ駄目だったのか、どうすれば良かったのか、こういった検証が必要です。

 

 

テキストは変えたほうがいい?

 

テキストは以下の点に注意して買い換えを検討します。

 

  • 法改正
  • 試験委員の変更
  • 傾向の変化

 

上記の3点に当てはまる場合は買い換えたほうが良いでしょう。

 

また、すべての科目が1冊にまとまった総合テキストを使用している人もいるかと思います。
このような総合テキストを使用している人は科目別にテキストを追加することを検討してください。
2年目ではある程度の知識が身についているので総合テキストだと情報量不足が懸念されます。
苦手科目や行政法、民法、このあたりは個別にテキストを購入して勉強すると、より効果的です。

 

 

基礎のやり直し

受験勉強2年目となると基礎は身についていると思います。
しかし、今一度、基礎からやり直したほうが良いかもしれません。
勉強法を間違えていた場合は基礎がしっかりと身についているか怪しいところがあります。

 

基礎勉強で意外と抜けているのが条文の勉強です。
テキストや問題集で勉強をすすめていると、条文そのものに目を通す機会が少ないものです。
条文の勉強は基礎中の基礎ですが条文の勉強をしていない人は多いのではないでしょうか。
独学1年目に条文の勉強をしていない人は、条文の勉強をしてみることをおすすめします。

 

 

勉強時間は前回より短くていい?

受験勉強1年目にある程度の時間、勉強している場合、2年目の勉強時間は短くてもいいのかという疑問があります。

 

例えば、独学の平均勉強時間が800時間とします。
1年目で600時間勉強したら2年目は200時間ほどで十分なのかでしょうか。

 

答えはNOです。

 

勉強時間はむしろ増やしたほうが良いでしょう。
行政書士試験は勉強し続ければ合格できるというものではないと思います。
子供の頃とは違い、学習したことは忘れてしまいます。
従って本試験の時に知識がピークとなるように勉強していかなければならないのです。
受験に失敗してしまった理由のひとつである勉強時間は、総勉強時間ではありません。
一定期間にどれだけ勉強したかということです。
勉強時間が足りなかったということは、本試験にピークを持っていくための勉強時間が足りなかったということです。
なので、確実に合格したいのなら2年目の勉強時間は1年目よりも増やすことをおすすめします。




独学2年目におすすめのテキスト&問題集

独学2年目はテキストや問題集を科目ごと個別に用意することをおすすめします。

 

おすすめテキスト

 

よくわかるシリーズ

 

 

 

 

 

「よくわかる」シリーズは科目毎にテキストが出版されているので通常のテキストでは掲載しきれないところまで、詳細な情報を収録しています。
とは言え、安くはない価格なので全てを購入する必要はないと思います。
苦手分野や強化したい科目のテキストを購入すると良いでしょう。

 

 

おすすめ問題集

 

一問一答式出るとこ千問ノック

 

 

「一問一答式出るとこ千問ノック」は過去問ではなくオリジナル問題の一問一答式問題集です。過去問をやり尽くしたという人や過去問だけでは物足りないという人におすすめの問題集です。

 

 

40字記述式・多肢選択式問題集

 

 

記述式と多肢選択式問題に特化した問題集です。記述式や多肢選択式で得点できなかったという人はこちらで対策しましょう。

 

 

法改正と直前予想模試

 

 

法改正の情報や本試験を意識した予想模試が3回分掲載されています。特に法改正の情報は必ずチェックしておきたい項目です。

 

 

一般知識のおすすめテキスト&問題集

一般知識で足切りにあってしまったという人は一般知識科目も個別にテキストや問題集を用意して対策しましょう。

 

【政治・経済・社会】

 

センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本

 

 

こちらのテキストはセンター試験の人気テキストです。このテキストは何と言っても、そのわかりやすさに定評があります。ページ数としては400ページ以上ありますが、とても読みやすいので1日で読めてしまう人もいるでしょう。このテキストを読むと政治・経済・社会に興味が湧き、普段のニュースなども注意してみるようになるので、政治・経済・社会が苦手という人におすすめのテキストです。

 

 

新スーパー過去問ゼミ5社会科学

 

 

こちらは公務員試験用で人気の問題集です。政治・経済・社会は学習範囲が広く、学習効果が薄いため、正直、政治・経済・社会の科目で問題集を買ってまで勉強しないほうが良いと思いますが、政治・経済・社会が苦手で、時間的に余裕があれば問題集にも手広げるのは構わないと思います。

 

 

【情報通信・個人情報保護】

 

法律家・法務担当者のためのIT技術用語辞典

 

 

情報通信におすすめのテキストです。難しそうに見える本ですが、内容としては基本的なことが記載されています。インターネットの仕組みや情報通信技術、情報セキュリティなど行政書士試験によく出る分野が丁寧に書かれていますし、法律家・法務担当者向けに書かれた本なので行政書士試験対策におすすめの1冊です。

 

また情報通信の学習は総務省の国民のための情報セキュリティサイトをチェックしておくのも良いでしょう。

 

 

個人情報保護士認定試験公認テキスト

 

 

個人情報保護の学習には個人情報保護士試験のテキストがおすすめです。中にはそのまま資格も取ってしまう人もいます。

 

 

これだけ!一問一答&要点まとめ

 

 

こちらは個人情報保護士試験用の問題集です。上記のテキストは分量が多いので、資格は取らないという人はテキストよりも問題集のほうがおすすめです。

 

 

【文章理解】

 

公務員試験文章理解すぐ解ける直感ルールブック

 

 

文章理解用のテキストでおすすめなのがこちらです。文章理解問題の解き方のテクニックなどが記載されており、何年も前に出版されたテキストですが今も支持されている良書です。

 

 

公務員試験過去問新Quick Master

 

 

公務員試験用の文章理解の問題集です。公務員試験で人気なのは「スーパー過去問ゼミ」ですが、行政書士試験に出題されない分野も多くあり、文章理解の部分についてはこちらの方が分量が多くおすすめです。

 

 

新スーパー過去問ゼミ

 

 

 

【時事問題】

 

速攻の時事

 

 

こちらも公務員試験の時事問題対策として人気のテキストです。一般知識では時事問題も出題されていますが、時事問題に関しては普段の生活のなかで、ニュースを見たり新聞を読んでいれば、さほど勉強する必要はありません。ニュースの時間帯に家にいない、新聞を取ってないという人はこちらのテキストで学習しましょう。

 

 

速攻の時事 実戦トレーニング編

 

 

こちらは上記のテキストにリンクした時事問題集&用語集です。

 

 

2回目の受験だけど期間が空いてしまった人の対策法

 

 

1年目の受験に失敗して、そのまま2年目の勉強を始めるのではなく、期間が空いてしまったけど2回目の受験を考えている人もいるかと思います。
どれだけの期間が空いてしまったかにもよりますが、こういう場合は学習した内容を忘れている可能性が高いため、一から勉強し直すことになるでしょう。
テキストや問題集も情報や傾向が古くなっていると考えられるため、買い替えることもおすすめします。
2回目の受験生はある程度の知識は残っていると思いますが、再び独学で学習するより、予備校や通信講座などを利用するほうが良いかもしれません。
独学には向き不向きがあるので、一度失敗してしまった人は独学が向いていない可能性があります。
独学で勉強する場合でも、個別で科目の試験対策を受講するなど1回目とは違う対策を講じていきましょう。




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