独学で行政書士試験を合格するのは意外と難しいものです。
独学を成功させるにはその術を知る必要があります。
そして独学はそのすべてを自分で行わなければいけません。
そこで今回は独学を成功させる方法について解説していきます。

 

 

成功する独学の方法(準備編)

 

それでは独学を成功させる方法を紹介していきます。
まずは準備編として実際に勉強する前の段階のお話をさせて頂きます。

 

 

テキスト選び

ここで言う独学とは予備校や通信講座を利用するのではなく、市販のテキストなどを購入し勉強していくスタイルのことを言います。

 

ということでまずはテキストを選ぶ必要があります。
行政書士試験対策のテキストは色々と出版されていますので本屋やネットから簡単に入手することができます。
独学の場合、このテキスト選びが最も重要な過程と言えます。
自分が選んだテキストとともに、これから勉強をすすめていくわけですから十分に吟味して購入しましょう。
色々と迷ってしまうと思いますが、極端な話、どれを選んでも失敗はありません。
評判の悪いテキストはすぐに売れなくなり出版されなくなるでしょう。
しかし、失敗しないということが目的ではなく成功させることが目的なので、やはりテキスト選びは重要です。

 

テキストを選ぶ際は必ず中身を確認しましょう。
人がおすすめするテキストをそのまま鵜呑みにして購入するのは良くありません。
他人にとっては良くても自分に合うかがわからないからです。

 

【テキストを選ぶポイント】

  • 色を多用している
  • 図表がある
  • 余白がある

 

テキストを選ぶポイントはいくつかありますが上記の3点に注意して選ぶのがポイントです。

 

テキストで最も重要なのは見やすいということです。
特に法律初学者や勉強が苦手という人は見やすいテキストを選びましょう。
そのために色を多用していたり、図表が多く掲載されているものが良いです。

 

勉強の最大の敵はモチベーションの低下です。
例えば、文字ばかりのテキストは必ず飽きます。
勉強がつまらなくなるのでモチベーションは低下し、最悪の場合、勉強をやめてしまいます。

 

また色を多用しているテキストは記憶にも定着しやすいと言われていますし、わかりにくい箇所も図表があると理解しやすくなります。
余白は自分で書き込むために必要となります。
テキストも完璧ではないので、理解しづらい箇所は自分の言葉で追記したり解説を書き込んだりします。
その場合に余白がないと書き込めません。
空いている狭いスペースに書き込むと見づらくなり自分でも何を書いたかわからなくなってしまいます。

 

これらの3点に気をつければ、あとは自分の好みや直感で選んで大丈夫です。
テキストの中身を確認して見やすい読みやすいといった感覚で選びましょう。

 

 

スケジュールが大事

行政書士試験においては勉強のスケジュールが重要となってきます。
スケジュールや進行がうまくいかないと、不完全なまま試験に臨むことになるからです。

 

そして独学においては自分でスケジュールを立てなければなりません。
予備校ではカリキュラムが組まれ、ある程度のスケジュールを決めてくれます。
通信講座でもスケジュールの立て方を教えてくれたり、スケジュールを管理するツールを用意してくれるものもあります。
しかし独学においては自分でスケジュールを立て、管理していかなければなりません。

 

【細かく決めない】
スケジュールを立てるコツは細かく決め過ぎないことです。
細かく決めてしまうとちょっとしたイレギュラーでスケジュールが破綻しやすくなってしまいます。
スケジュールを立てる時は最低限一日のスケジュールと年間のスケジュールを立てておきましょう。
まずは大雑把で良いので一日の勉強する時間帯を決めておきます。
また科目の重要度やボリュームなどから逆算してどの時期までに何の科目を終えておくかの年間スケジュールを決めます。

 

【余裕を持たせる】
スケジュールを立てるもうひとつのコツは余裕を持たせることです。
例えば1週間のうち1日はフリーの日を入れておくと、何かイレギュラーなことがあってもフリーの日で吸収できるのでスケジュールに影響を及ぼすことがありません。
スケジュールに余裕がないと、イレギュラーなことが発生するとスケジュールがずれ込み、どこかで立て直さなければなりません。
立て直す前にまたイレギュラーがあるとさらにスケジュールがずれ込んでいきます。
こうなってくると立て直しが難しくなります。

 

勉強する場所について

勉強する場所について少し検討してみてください。
勉強する場所は意外と重要です。
通常は独学の場合、勉強場所は主に自宅となると思います。
しかし必ず自宅で勉強しなければならないわけではありません。
他にも図書館や自習室、カフェ、ファミレスなど自宅以外にも勉強できる場所はあります。
自宅は意外と誘惑の多い場所です。
また家族が同居している場合はなかなか集中しづらいところもあります。
色々と勉強場所を変えてみて自分が気に入った場所を見つけてみると良いでしょう。

 

勉強時間の確保

行政書士試験は社会人の受験生が多いと思います。
社会人の場合、学生とは違い、まとまった勉強時間が取りにくいものです。
そのため、通勤時間などを利用したり、勉強時間を捻出する必要があります。
ちょっとした時間でも勉強できるように工夫して勉強時間を確保しましょう。

 

また予備校の場合、講義やカリキュラムがあるため必然的に勉強する環境へと身を投じるわけですが、独学の場合は自発的に勉強しなければなりません。
そのため、勉強をサボろうと思えばサボれてしまいます。
そうならないようにメリハリをつけて勉強できる時間をきちんと確保してください。

 

自己管理

ここで言う自己管理とは精神的な管理です。
勉強の一番の味方でもあり、敵でもあるのがモチベーションです。
モチベーションが上がると勉強の効率や効果が一気に高まりますが、反対にモチベーションが低いとやる気が出ず、勉強そのものが嫌になります。
そこで自分がどうすればモチベーションが上がるのかということを知っておく必要があります。
音楽や言葉、映画など、どのようにしてモチベーションが上がるかはその人によって違うので何でモチベーションが上がるかわからないという人は色々と試してみてください。




成功する独学の方法(実践編)

ここからは実践編として、具体的に独学を成功させる勉強法を解説していきます。

 

自己分析しながら勉強する

勉強において重要なのは自己分析です。
どんな科目が得意なのか不得意なのか、自分の強みや弱点を知る必要があります。
それにより、どこを重点的に学習すれば良いかがわかるからです。
独学の場合、自己分析は自分でやらなければなりません。
予備校などのようにカリキュラムに組まれているわけでもなく、誰かが指摘してくれるものでもありません。

 

模試を活用する

自分の強みや弱点を知る方法として最適なのは模試です。
模試によっては正誤や得点だけでなく、詳細な成績分析をおこなってくれるところもあります。
そういった予備校の模試を利用することで、自己分析が簡単にできます。

 

また、独学に限らず、模試は重要な役割を果たしてくれます。
1つは本試験の模擬試験として。
行政書士試験は3時間の長丁場ですが、実際には1問あたり2分ほどで解答しなければならないので時間との戦いとも言えます。
その独特の雰囲気や流れを体感できるのが模試です。
なので模試は必ず、試験会場で受験しましょう。

 

もうひとつの役割が予想問題です。
予備校などが実施する模試はその年の予想問題として大きな役割を果たしてくれます。
各予備校は本試験で出題されそうな問題を予想して模試を作成しています。
多く的中させることができれば、それだけ宣伝としてアピールできるからです。
予想問題は市販の問題集として出版されている場合もありますが、やはり模試が一番おすすめです。
予想問題は試験委員や前年の試験を研究する必要があるので、模試のように新鮮な情報を反映させられるものが良いからです。

 

わからないところを解決する方法を見つける

独学で一番困るのが質問する相手がいないことです。
予備校や通信講座では講師などに質問することができます。
しかし独学の場合、質問ができる講師などはいません。
独学は市販のテキストを使って勉強しますが、市販のテキストの出版社はテキストの内容に関する質問は受け付けていないところがほとんどです。

 

なので、自分で調べることになるのですが、これが結構大変な作業です。
図書館の本で調べたり、インターネットで検索してみると思います。
図書館では、調べたい本があるとは限りません。
既に貸出中の場合や、他の図書館にあることもあります。
また図書館の本は古いものもあるため情報が変わっていないかも注意しなければなりません。

 

次にネット検索ですが、ネットで検索してみると意外と情報を得ることができ解決することがあります。
しかし、専門家や講師など信頼性の高い人が掲載した情報なら良いのですが、誰が書いたかわからないような情報も多いのがネットの情報です。
1つの情報から解決したとしても、その裏をとるために、また検索することになります。

 

そこで独学の受験生におすすめなのは合格道場というサイトです。
このサイトは無料で行政書士試験の過去問と解説が見れるすごいサイトです。
合格道場では受験生が利用できる掲示板があり、そこで質問などをすることができます。
反対に質問に答えることもできるので勉強にもなります。

 

質と量を高める

合格への道は「質×量」です。
どちらかがゼロであれば当然ながら結果はゼロということになります。
質が低ければ量で補う、量が少なければ質で補うといったことが考えられますが、理想としては質・量ともに高めることです。
質・量ともに高めることで最高の結果を得ることができるからです。

 

例えば、とあるトレーニングジムの話ですが。
ダイエットが成功するジムとして評判の高いトレーニングジムがあります。
このジムの特徴はトレーニングがとてもきついことです。
専門のトレーナーがつきっきりで指導してくれ、限界まで自分を追い込むことができます。
そのため確実に身体を鍛え上げることができるのです。
食事に対する指導などもおこない、専門のスタッフが正しい知識のもと限界まで自分を追い込んでトレーニングできる、つまり質・量ともに最高なわけです。

 

独学で行政書士試験を目指す場合は、質の部分が低下してしまう恐れがあります。
専門家や講師から正しい指導を受けるわけではなく自分で試行錯誤しながら勉強していかなければならないからです。
独学はいかに勉強の質を高めていけるかが重要となってくるでしょう。

 

勉強法を確立する

受験においては勉強の質というものが重要です。
勉強の質は効果的な勉強という意味であり、自分に合った勉強法とも言えます。

 

独学で合格する人というのは自分の勉強法を確立させている人が多いです。
テキストを丸暗記したり、ノートを作成したりと世の中には様々な勉強法が存在します。
どんな勉強法が自分に合っているか、どんな勉強法が効果があるのかは自分にしかわかりません。
そして、どんな勉強法が合っているかを知るには経験するしかありません。
学生時代にこんな勉強法で効果が出ていたという人はその方法を試してみるのも良いでしょう。
ネットや本で、おすすめの勉強法を試してみるのも良いですね。
とにかく色々と試してみて自分で見つけるしかないのです。
試行錯誤を繰り返しながらこれだという質の高い自分の勉強法を早く確立させましょう。

 

最後まで諦めない

これは独学に限った話ではありませんが、受験においては最後まで諦めてはいけません。
成功をつかむ人は諦めない人です。
反対に失敗した人というのは諦めてしまった人です。
勉強を続けていると、次第に焦ってきたり、合格できないんじゃないかという不安に駆られたりします。
最悪の場合、途中で諦めてしまったり、試験を放棄してしまったりするわけです。
当然、これでは合格できません。
絶対に。
特に独学の場合、支えてくれるものが少ないため挫折しやすい傾向にあります。

 

受験は何が起こるかわからないものです。
少なくとも、受験が終わる最後の最後まで諦めてはいけません。
実力不足でも合格できる可能性はあるのです。
たった1点が合格を呼び込むことだってあり得るのです。
しかし、その奇跡を起こせるのは諦めなかった人です。
精神的に追い詰められたときこそ、歯を食いしばって頑張ってください。
みんな、きついし辛いです。
そこを乗り越えた者に合格はやってきます。

 

とにかく勉強する

最後に。
当然ではありますが勉強しなければ合格はできません。
勉強を続けていくと勉強法や成績について、あれこれと悩んだり考えたりするでしょう。
しかし考えていても前には進みません。
前に進むには行動、すなわち勉強する以外ないのです。
常に前進し続けてください。
あなたを合格へと導いてくれるものは、あなたが努力し続けてきた積み重ね以外にありません。




 このエントリーをはてなブックマークに追加 


行政書士試験おすすめ予備校No.1伊藤塾
伊藤塾は法律資格専門の受験指導校。伊藤塾が選ばれる理由、それは「始められる」「続けられる」「合格できる」「活躍できる」。単に合格を目指すだけでなく合格後の活躍を意識し、実務家として力が発揮できるよう指導してくれる稀有な指導校。







行政書士試験おすすめ通信講座No.1フォーサイト

全国平均の2.72倍の合格率を誇る通信講座専門のフォーサイト。通信講座専門の強みを活かした充実した教材が特徴。紙媒体のテキストや問題集だけでなくeラーニングにも対応しており、スマホやタブレットでの学習も可能な万能型通信講座。