あなたが行政書士になりたい理由は何ですか?
今回はこれからの日本を見据えて、何故、私が行政書士を目指そうと思ったのかをご紹介させていただきます。
行政書士を目指そうと思っている方達のお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

将来への不安

 

 

私には、常々、この先どうなっていくのかわからない、という不安がありました。

 

戦後の日本は特需や高度経済成長もあり、右肩上がりに成長していきました。
その時代の方達には、きっと未来への希望があったと思います。
会社は終身雇用で、給料も年功序列で上がっていく。
今は大変でも未来は良くなるという期待がありました。
もちろん、様々な苦労はあったと思いますが、私達の世代には考えられないほどの未来への期待があったことと思います。
しかし今では、終身雇用もなくなり、会社は当たり前のように倒産する時代になりました。
終身雇用どころか、正社員にもなれない時代です。
かつての大会社も経営不振で苦しんでおり、正社員であっても解雇される可能性があり不安な生活を送っている人は多いでしょう。
そして年金さえ、あてに出来なくなってきました。
年金がなくなるということはないと思いますが、すでにシステム自体が破たん寸前で、これといった打開策も見つからない状態です。
恐らく、今後は受給額も下がり、支給年齢もさらに引き上げられるでしょう。
もう、そうするしかないからです。

 

そんな時代を私達は生き抜いていかなければなりません。
その為にはどうしたらいいのか、という想いがずっと私にありました。
今の時代、これから先どうなるか誰にもわかりません。
少子化で日本の人口はどんどん減り続け
高齢者は増え続けていく・・・。
今でさえ大変なのに税金や社会保険料は増え続ける。
年金はもらえるのか、受給年齢が引き上げられるんじゃないか・・・
不安だけは募る一方・・・。

 

 

 

 

これからの日本は生き残りをかけたサバイバル時代

 

これから日本人は世界中の人たちと競争していくことになります。
今でもグローバル化と騒いでいますね。

 

ネットの普及で世界中の人が情報を得ることができるようになりました。
しかも、簡単に早く、世界中の人とビジネスができます。
脱グローバル化を宣言している国もありますが、恐らくその政略は長く続かないでしょう。
むしろ、これからはもっと激しくなっていきます。
それは、日本についても言えることです。

 

 

大外国人時代

 

 

これからの日本には優秀な外国人が大勢押しかけてきます。
もう既に一部の地域では始まっています。
今までは外国人が日本で働くことは様々な規制があり、ハードルが高かったのですが規制緩和がおきています。
優秀な人材や技術のある外国人は日本で働きやすくなってきているのです。

 

さらに留学生も増えていきます。
アジア圏の人たちを中心に日本で学びたい、日系の企業に就職したいという学生がかなり増えています。
彼らは優秀な上に、低賃金でアルバイトもします。
コンビニや居酒屋でも外国人の従業員をよく見かけるようになりましたね。

 

するとどうなるでしょう。
上は優秀で技術のある外国人、下は低賃金で働く外国人が多くなります。
つまり私達日本人の居場所は自然と中間層に限定されていきます。

 

でも、よく考えてみてください。
今の時代、なんて言われているでしょうか。
格差社会。
これは何も所得のことだけではありません。
仕事に関しても一緒です。
今、企業は正社員をほとんど雇用しません。(団塊の世代が引退し始めているので人手不足になっているところもありますが)
簡単な作業や代わりがきくことなら、アルバイトや派遣を使います。
仕事に関しても格差が起こっており、優秀な人材や代わりのきかない仕事をしている人はどんどん上へ、そうでない人は下へとなり、中間層が少ない状態になっています。
つまり中間層にも居場所はほとんど残されていないのです。

 

 

これからはロボットの時代

 

 

ここでまたひとつ問題が出てきます。
それは、これからは「ロボットの時代」と言われていることです。
今まで、人の手がどうしても必要な場面がありましたが、技術が進歩し、それすら機械がやれるようになってきました。人件費というのは会社が最も削りたい経費のひとつです。
また、人を雇うということは本当に面倒で、お金もかかります。
色々な人がいるので、文句も言わず一生懸命働く人もいれば、仕事はできない周りとも上手くやれない、けど文句ばかり言ってくる、そんな人もいます。
企業としては、経費もかかり管理も大変な人間を使うより、コストも低く、文句も言わず24時間働く機械を使う方が都合が良いに決まっています。

 

するとどうなるでしょう。
賃金の安い、又は単純作業、代わりの人できくような仕事は、どんどん機械にとって代わられます。
もう、中間層にも下層にも仕事がないのです。

 

 

 

 

代わりのきかない必要とされる人材へ

 

これからは全世界を巻き込んだサバイバル時代です。
日本の企業は世界の企業と熾烈な競争をしていくことになります。
先進国のみならず、発展途上の国の企業もどんどん力をつけてきています。
そして世界の企業と戦うために日本の企業も、優秀な外国人をどんどん採用していきます。

 

しかも、そこに機械まで参入してくるでしょう。
私達の居場所はどんどん限られていきます。

 

では、どうしたらいいのか。

 

それは機械にはできない、自分にしかできないという人材になることです。
「○○さんだからお願いする」と必要とされる人材になることです。
人と同じことしかできないという人は残念ながら、どんどん淘汰されていくことになります。
従って日本の失業率は世界的に見れば低いほうですが、これから益々高くなっていくことが予想されます。
今後、予想される厳しい時代を乗り越えていくには、代わりのきかない、必要とされる人材になるしかないのです。

 

 

士業は未来ある職業

 

私は、その点において士業は未来ある職業であると思っています。
行政書士を始め、士業の業務の多くは人と人とのやり取りです。
士業は人間同士の信頼の上に成り立つ職業なのです。
また、専門的なアドバイスに留まらず、人間関係や人生などもっと深いところまで、つっこんだ話もします。
時には仕事以外の相談もされることもあります。
私達は依頼人の意向を受けて、依頼人の為になるよう、総合的に判断し実務をこなしています。
そして、機械的に対応するのではなく、自分の経験と知識を活かして相手の気持ちや感情を踏まえながら、丁寧に対応していきます。

 

これは機械にはできません。
また、士業の多くは自分の得意分野を持っています。
仕事の多くは「○○さんだから」、「○○さんが専門でやっていると聞いたから」といって、依頼を受けることが多いです。これはまさに、必要とされる人材です。

 

士業の業界にも機械化の波はあります。
しかし、それはまだ、あくまで単純作業の部分でしかありません。
むしろ、単純作業などは機械化することにより、もっと違う部分に時間と労力をかけることができます。

 

士業は人と社会が存在する限り、必要とされる職業です。
これからの厳しい時代を生き抜いていく職業のひとつとして、士業は適した業種であると言えるでしょう。




年金をあてにする時代は終わりを告げる

 

日本には年金制度という素晴らしい制度があります。
老後や働けなくなった人達でも、生活していける保護制度ですが、現在は誰の目から見ても、この制度は破たん寸前です。
年金制度は労働人口が年金生活者を支える制度ですが、日本の人口は減少しているのに年金受給者は増える一方だからです。
こんなことを言うと、「将来は年金はもらえないんだ」と思う人もいるかもしれませんが、それはまずないと思います。
そんなことがあるとしたら、日本がデフォルトした日でしょう。

 

しかし本来であれば、今すぐに年金の受給額の引き下げや支給年齢の引き上げなどを実施して、対策しなければなりません。
なのですが、なかなか難しいでしょう。
生活困窮者が増えてしまうでしょうし、何より高齢者の人口と投票率が高いので、その方達の反発がありそうな政策を政治家は行えないからです。

 

なので、騙し騙しやっていくしかありません。
そのしわ寄せは年金を支払う労働人口へとやってきます。
保険料や消費税は間違いなく上がり続けますし、その他の税金も上がるでしょう。
逆に現在の労働者である私達が年金を受け取る時には、受給額も下がり、支給年齢もさらに引き上げられる可能性が非常に高いです。
従って、私達はもう年金を当てにした人生設計はできないのです。

 

 

年金を当てにしない人生設計

 

では年金を当てにしない人生を送るにはどうするのか?

 

ひとつは投資です。
今は多くの投資商品、投資対象があります。
その投資からの利益や配当金で老後生活を送るという方法が考えられます。
しかし、投資にはある程度の資金が必要ですし、何よりリスクが伴います。

 

では、どうすれば良いのか?
一番健全なのは、老後も働き続けるということです。
この答えに、がっかりされた方も多いと思いますが、私達の時代はこれが当たり前いう時代になると思います。
年金もあてにできない、投資、資産運用もできない、というのであれば働くしかありません。
しかし、引退したあとに選択できる仕事というのは多くないでしょう。
恐らく、単純作業や肉体労働がほとんどです。
体力の衰えた老骨に鞭を打って、そのような仕事をするのはとても辛いと思います。
しかも先にも述べましたが、機械化の加速により、その仕事も激減していきますので仕事を見つけることさえままならないでしょう。

 

 

 

 

行政書士は知識と経験を武器にできる

 

知識や経験を武器にできる行政書士はこれからの時代を生き抜く職業に適しています。
私はこういったことも踏まえて行政書士になろうと考えました。
行政書士の武器は、知識や経験、そして人脈です。
これらは年を重ねていくほどに積み重ねられていくものです。

 

また、行政書士の業務は特に重労働というわけでもなく、ほとんどデスクワークですから、高齢者であってもやり続けることができます。
実際、私が所属する支部や単位会にも、世間では引退しているような年齢でも、現役バリバリで稼いでいる先生が沢山います。

 

 

働き続けることは悪いことではない

 

働いている高齢者の方というのは、引退された方より元気な方が多いです。
仕事柄、年配の方とも接する機会が多いのですが、仕事を引退した途端に体力が一気に衰え、物忘れも多くなり気力もなくなった、という話をよく伺います。
引退したら、やろうと思っていたことを全部したけど、やりたいことがなくなってつまらなくなり、また仕事を始めた、なんて方もいます。

 

働き続けるということは悪いことではありません。
むしろ、バランスを取って仕事をしていけば、心と身体に良いものだと思います。
バランスが大事です。
仕事も遊びや趣味、家庭のこともバランス良くこなしていく、それが私たちの老後の世界になっていくと思うのです。

 

 

 

 

 

行政書士は国家資格であり、その業務は法律によって守られています。
そして行政書士は士業の中でも、業務範囲が広いです。
従って、ある業務が稼げなくなったからといって、それだけで行き詰まることはありません。
色々とネガティブなことも言われる行政書士ですが、私は行政書士になって本当に良かったと思っています。
サラリーマン時代には、会えなかったような人と出会うことができたり、多くの良い経験もさせてもらい世界が広がりました。

 

世間では、様々な情報が流れていますが、一番大事なのは、自分の意思に従うことです。
人生は一度きりです。
ならば、やりたいこと、やってみたいことに挑戦してみるのも良いと思うのです。

 

自分の道を切り開けるのは自分しかいないのですから。




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