行政書士にも研修は存在し日々、業務のために自己研鑽しています。
しかし司法試験や司法書士の場合、司法修習や必須の研修制度がありますが、行政書士の場合、それらに該当する研修制度は存在しません。
実務研修や新人向けの研修をおこなっている単位会もありますが、私が所属する行政書士会では必須ではなく研修を受けるかどうかは任意となっています。
つまり、行政書士試験に合格し、行政書士会に登録すれば、その日から事務所を営業して良いのです。
今回は行政書士の研修について、いくつか紹介していきます。
新人研修はあるの?
全ての行政書士会で実施しているかは定かではありませんが、私が所属する行政書士会では新人向けの基礎研修をおこなっています。
先輩の行政書士が講師となり主に開業1年目向けの業務研修をおこなってくれます。
費用はテキストとお茶付きで1,000円です。
講義は90分、3コマです。
全てを受ける必要はなく、自分が受けたい研修だけ受けることができます。
実務研修はあるのか?
実務研修とは、より業務に近い形での知識を学ぶための研修です。
行政書士の業務範囲は広いため、実務研修を受けて業務に活かす必要があると考えられます。
こちらも私が所属する行政書士会では実務研修を定期的におこなっています。
行政書士会の研修
上記でも少し触れましたが、私の所属する行政書士会では会員向けに研修会を実施しています。
新人向けの研修会は先輩行政書士が講師となり単位会の行政書士会館で行われました。
行政書士会館は各都道府県にある行政書士会の本部みたいなものです。
事務手続きや職務上請求書の購入なども、そこで行います。
その他にも、弁護士や官公署の担当者などを講師として迎え、ホールなど大きな会場での研修を実施することもあります。
費用は無料のものありますが、1,000〜3,000円ほどの費用がかかるものが多いと思います。
定期的に会報やお知らせが届くのですが、それと一緒に研修会の案内も届きます。
全ての行政書士会で実施しているかは確認していませんので、ご自身が登録する行政書士会に問い合わせてみてください。
中央研修所とは
行政書士の総元締めとして日本行政書士会連合会があります。
日本行政書士会連合会のサイトでは会員向けの研修サイトがあります。
それが「中央研修所 研修サイト」です。
このサイトでは様々な業務の実務研修をビデオで視聴することができます。
基本的に無料ですが、一部有料のコンテンツもあるようです。
行政書士申請取次関係研修会
行政書士の研修会として申請取次関係の研修があります。
これは入国管理局への申請を取次で提出する場合に必要になる研修です。
いわゆるピンクカードを入手するために必要な研修で、この研修会を受講し、効果測定で一定基準を満たさなければなりません。
申請取次研修会は日本全国の主要都市で順繰りで開催されます。
従って近隣の都市で開催していない場合は、待つか遠くの都市まで出向かなければなりません。
研修は事務研修と実務研修があり、事務研修が新規用、実務研修が更新用の研修です。
初めて受講する人は事務研修(新規)となります。
ちなみに平成30年度の事務研修は東京で2回、神戸と名古屋で1回ずつ、合計4回開催されます。
受講料は30,000円と高いですが、外国人関係業務をメインとする行政書士は必須の研修会です。
有料セミナー
行政書士会の研修会ではなく、有志の研修会や有料でセミナーを開催している団体もあります。
こういった有志の研修会に参加している行政書士も数多くいます。
知識を得られるだけでなく、人脈やネットワークが広がるといったメリットがあります。
行政書士となった後も研修などに参加して学習することは重要です。
情報は常に変化していきます。
変化に対応するため情報を常に更新し続け、法改正など新しいものを仕入れておくようにします。
そのため、自主的に研修い参加したりセミナーを活用してブラッシュアップしていく必要があるのです。
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