行政書士試験に合格するためには戦略が必要で、闇雲に勉強しても歯が立たないでしょう。
しかし、受験勉強の経験が浅い人や勉強が苦手な人はどうやって戦略を立てればいいのかわからないと思います。
そこで今回は行政書士試験合格者が試験突破への戦略をご紹介します。

 

 

試験突破には勉強方法を決める必要がある

行政書士試験に挑戦しようと決めて、テキストや問題集を買いに書店に行く前にやることがあります。
それは行政書士試験に挑むための勉強方法を決めることです。
これが第一の戦略です。

 

行政書士試験の勉強方法は主に以下の3つの方法があります。

  • 予備校
  • 通信講座
  • 独学

予備校は通学して授業を受けるスタイルです。
時間が合わない人のためにDVDブースを設けているところやWEBで講義が受けられるところもあります。

 

通信講座はテキストや問題集が送られてきてそれを勉強していくスタイルです。
自宅やカフェなど好きな場所で勉強できるのが魅力です。

 

最後に独学ですが、これは市販のテキストや問題集を購入して勉強するスタイルです。

 

それぞれに一長一短がありますので、よく検討して勉強方法を決めましょう。

 

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行政書士試験に挑むための勉強方法を決めよう

 

 

合格は行政法と民法が鍵を握る

行政書士試験の科目は憲法・行政法・民法・商法・一般知識です。

 

その試験科目の中でも、行政書士試験は行政法からの出題数が最も多く、次いで民法からの出題数が多いです。
そのため、行政法と民法の学習が最も大切になります。
必然的に行政法と民法の勉強時間が一番多くなるでしょう。

 

 

記述式で得点できるかが重要

行政書士試験は5肢択一式、多肢択一式、記述式の3つの方法で問題が出題されます。
中でも記述式は3問で60点という高い配点です。
行政書士試験は300点満点なので全体の20%を占めるので、いかに記述式で得点できるかが合否を分けます。

 

しかし他の問題はマークシート方式で機械が採点するのに対し、記述式は人の手で採点されます。
これが曲者で、どこをどのように採点されるかがわかりません。
従って、記述式を除いた他の問題だけで合格基準点に達することが理想的とも言われています。
確かにそれが理想なのですが、なかなかそう上手くいかないでしょう。
やはり記述式で得点できるように対策していく必要があると思います。

 

記述式の戦略としては、行政法と民法の対策になります。
記述式は行政法と民法から出題されるからです。
行政法と民法をしっかりやっていれば大丈夫という意見もありますが、個人的には記述式だけの対策をすることをおすすめします。

 

【合わせて読みたい関連記事】
【行政書士試験】記述式の勉強法

 

 

一般知識では足切りを回避する

行政書士試験は法令科目と一般知識の2種類に大きく分かれます。
法令科目は行政法や民法のことで、一般知識は政治・経済・社会、情報通信などが出題されます。
この一般知識が厄介で、一般知識のせいで合格できない受験生も多いです。
というのも行政書士試験は180点の合格基準点の他に、一般知識で40%以上得点しないと自動的に不合格となる制度があります。
従って、一般知識でいかに40%得点するかが重要なのです。
ところが一般知識は範囲が広く、勉強しても得点に結びつきにくい科目であるため、一般知識で40%得点できずに不合格となってしまう受験生がいるのです。

 

一般知識については得意不得意がはっきりと分かれます。
模試などを早めに活用して、不得意だとわかった時点で早めに対策をしましょう。

 

【合わせて読みたい関連記事】
【行政書士試験】一般知識の攻略法




商法は勉強すべき?

行政書士試験では商法は捨て科目と言われており、必ず話題になるのが商法を勉強すべきかどうかです。
商法は会社法も含め、民法並みに範囲が広い科目です。
なのにもかかわらず、出題数は5問程度。
そこで最初から商法は勉強せず、その分の時間を他の科目にあてる人もいます。
こればかりは正直何とも言えません。
商法を勉強したから合格するという可能性もありますし、反対も有り得るからです。
個人的には勉強を推奨する派です。
行政書士試験は数点が合否を分ける厳しい戦いになります。
なので商法もある程度勉強して、そこそこの得点が得られると合格に近づくと思います。
商法は勉強をすればするほどコスパが悪くなるので、あまり深入りはせず勉強するのが得策なのです。

 

 

どんな勉強方法が有効なの?

勉強方法は、基本的にはテキストと過去問での演習になりますが、これだけだと正直厳しいというのが個人的な感想です。
判例集などを活用して判例の学習と模試を活用して過去問以外の演習で実力をつける必要があると思います。
また、独学の場合は苦手分野については個別にテキストや問題集を用意して学習したり、予備校の個別対策などを活用することをおすすめします。

 

次に勉強時間ですが、社会人の場合、まとまった勉強時間を確保するのが難しいと思います。
しかし、通勤時間やお昼休みなど、ちょっとした隙間時間に勉強を重ねていけば意外と勉強できるものです。
あとは自宅以外での学習もおすすめです。
自宅だと以外と勉強に集中できないものです。
なので私は仕事前と仕事終わりにカフェで1時間ずつ勉強していました。
時間が決まっていると、かえって集中して勉強できるので、おすすめです。

 

 

試験日にピークを迎えるようにする

子どもの頃に覚えたことは大人になっても忘れにくいものです。
しかし、大人になって覚えたことは忘れやすいと感じませんか?
勉強を始めた頃に覚えたことは試験直前期には忘れてしまうことがあります。
なので、試験日に知識や覚えたことがピークを迎えるように勉強することが大事です。

 

スポーツをやっている人はわかりやすいと思いますが、スポーツ選手は常に全力で練習しているわけではありません。
疲労が溜まってしまったり、怪我をしてしまったりモチベーションが上がらなくなってしまうからです。
試合に向けて徐々に練習の強度を上げ、試合の時に心身ともにピークになるように調整して練習しています。

 

勉強にも同じことが言えます。
試験まで日があるのに、何時間も勉強したり全力で勉強していると疲れてしまったり、勉強するのが嫌になってしまう可能性があります。
勉強が好きな人や得意な人は良いかもしれませんが、そうでない人がそれをやってしまうと最悪の場合、途中で挫折してしまいます。
それでは元も子もないので、最初はペースを作って無理のないように学習しましょう。
そして徐々に勉強時間や量を増やし、試験直前期にはさらに勉強時間を増やしましょう。
試験直前期は試験が迫ってきていることもあり、勉強にも身が入ります。
そのモチベーションを利用する手はありません。
やる気を利用して勉強量を増やし、知識のピークが試験日になるようにするのです。

 

 

【まとめ】行政書士試験突破に戦略は不可欠

  • まずは勉強方法を決めること
  • 行政法と民法が合格のカギ
  • 記述式で得点すれば合格が見えてくる
  • 足切りの回避はマスト

 

 

さて、いかがでしたか?
今回は行政書士試験の戦略について解説させていただきました。

 

行政書士試験は司法試験や司法書士試験などと比較すると取得しやすい資格と言われています。
しかし、それでも合格率10%前後の難関試験です。
その難関試験である行政書士試験を突破するには戦略が必要だと受験した経験から強く感じました。
あなたが行政書士試験に合格するための戦略として役に立てば幸いです。

 

以上、行政書士合格者が教える試験突破への戦略でした。




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