行政書士試験合格の為には優先順位を決めることが大事です。
これは勉強と試験の解き方、両方とも大切です。

 

そこで今回は行政書士試験における優先順位について解説していきます。

 

 

 

勉強の優先順位

行政書士試験の範囲はかなり広いです。
全てを満遍なく学習していると、時間がいくらあっても足りません。
そのため闇雲に勉強するよりも、優先順位を決めて勉強した方が効率的と言えます。

 

行政書士試験の科目と出題数、配点などは以下の通りです。

 

行政書士の業務に関し必要な法令等(法令科目) 46問
【基礎法学】5肢択一式(2問)
配点8点

 

【憲法】5肢択一式(5問)、多肢選択式(1問)
配点28点

 

【行政法】5肢択一式(19問)、多肢選択式(2問)、記述式(1問)
配点112点

 

【民法】5肢択一式(9問)、記述式(2問)
配点76点

 

【商法・会社法】5肢択一式(5問)
配点20点

 

 

行政書士の業務に関連する一般知識等(一般知識) 14問
【政治・経済・社会】5肢択一式(7〜8問)
配点28〜32点

 

【情報通信・個人情報保護】5肢択一式(3〜4問)
配点12〜16点

 

【文章理解】5肢択一式(3問)
配点12点

 

こうしてみてみると、行政法と民法の比重が高いことがわかります。
行政法と民法からの出題だけで約33問、配点で言うと、約188点にもなります。
つまり行政法と民法だけで合格基準点である180点を超えてしまうのです(厳密には一般知識で24点以上得点しなければなりません)。

 

ということは行政法と民法の優先順位を高くすれば良いということです。

 

 

おすすめの優先順位

 

科目の得意不得意によって優先順位は変動しますが、管理人おすすめの優先順位をご紹介します。

 

  1. 行政法
  2. 民法
  3. 憲法
  4. 基礎法学
  5. 情報通信・個人情報保護
  6. 文章理解
  7. 商法・会社法
  8. 政治・経済・社会

 

行政法と民法は出題数も多く、配点も高いので、優先順位が最も高い科目です。
配点と問題数から行政法が1位、民法が2位としました。

 

次に憲法を持ってきました。
憲法は条文数など、その分量の割には配点が高いので、コスパが良い科目と言えます。
そのため、学習もしやすく効率が良いので3番目にしました。

 

4位は基礎法学です。
基礎法学は法律学習未経験者は必ず学習しておかなければならない科目ということで4位にしました。
しかし、試験範囲がかなり広い割に配点は低いので、あまり手を広げ過ぎないことがポイントです。

 

5位は情報通信と個人情報保護です。
ここに一般知識の科目である情報通信・個人情報保護を持ってきました。
行政書士試験は一般知識で4割(24点)以上得点しないと不合格になってしまいます。
しかし、一般知識の学習範囲はとてつもなく広いので、学習が難しい科目と言われています。
そのなかでも比較的、学習しやすいのが情報通信と個人情報保護です。
従って、情報通信・個人情報保護は一般知識のなかで優先順位は一番としました。

 

6位は文章理解です。
これも情報通信・個人情報保護と同じ理由です。
情報通信・個人情報保護より下にしたのは、文章理解は得意な人も多く勉強しなくても解ける人がいるからです。
不得意な人でも、解き方のコツやポイントがわかれば得意科目になります。

 

7位は商法・会社法です。
商法・会社法は民法と同じくらいの分量があります。
その割に出題数は多くないため、捨て科目として勉強せずに挑む人もいます。
そのため優先順位としては低いです。
個人的には完全に捨ててしまうのは勿体ないので、基礎的なものや頻出分野を重点的に学習して2問くらいの正解を狙うのが良いと思います。

 

8位は政治・経済・社会です。
これは、はっきり言ってお手上げに近い科目です。
政治・経済・社会であれば、どんな問題を出題しても良いので、範囲が広すぎます。
これは勉強するというよりは普段からニュースをチェックするなど、情報収集する程度で良いと思います。
従って、優先順位としては最下位となりました。

 

これは私の優先順位ですので、あくまでも参考にして下さい。
実際に勉強してみて、ご自身の得意不得意なども考慮して優先順位は決めて下さいね。




試験問題の優先順位

 

勉強の優先順位は決める人は多いと思いますが、試験を受ける時の解く優先順位を決める人は少ないと思います。
しかし出来れば、試験を解く順番も決めておいた方が良いです。

 

<私が実践した優先順位>

  1. 記述式
  2. 文章理解
  3. あとは1問目から

 

私はこの順番で問題を解きました。
記述式を最優先にしたのは、記述式の配点が一番高いからです。
記述式は1問20点で3問出題されるので60点にもなります。
これは合格基準点の1/3です。
記述式はとっても重要なんです。
しかし、記述式は順番で言うと44〜46問目になります。
つまり最初から順番通りに解くと試験後半になるわけです。
本試験や模試を受けた経験がある人はわかると思いますが、試験後半は疲れてきて集中力も低下してきます。
試験時間は3時間もあるので、その間ずっと集中するのは難しいものです。
そんな状態で最重要問題を解くのは得策とは言えませんよね。
なので、体力的にも集中力的も問題のない試験開始直後に記述式を解くようにしました。

 

また、このメリットは体力的なことだけではありません。
記述式はそれほど難しいことは問われないのですが、知ってるけど答えられないという絶妙な問題を出題してきます。
「ああ知ってるのにー。なんだったっけなー。」となります。
しかし、もし、この時に思い出せなくても試験開始直後なので、思い出す時間はたっぷりあるわけです。
他の問題を解いている時に何かのきっかけで思い出すこともあります。
反対に順番通りに解いていたら試験開始2時間後くらいになります。
とすると、この時に解けなければ思い出す時間は1時間もありません。

 

次に文章理解を持ってきたのも同じような理由です。
一般知識は24点以上得点しないと不合格になってしまう恐ろしい科目です。
人それぞれ得意不得意はありますが、一般知識のなかで文章理解が最も得点しやすい科目と言われています。
それは文章理解だけが知識問題じゃないからです。
他の科目は知ってるか知らないかの知識問題ですが、文章理解はテクニックがあれば解けます。
そのため、文章理解は最低でも2問は確実に正解しておきたい科目です。
しかし文章理解は長文を読まなければならず、結構、体力がいります。
しかも番号で言うと58?60問目と最後の試験問題となります。
この時は一番、体力的にも精神的にもキツイ時間です。
また試験終盤は時間も迫ってきているので、かなり焦ります。
そんな時間帯に、体力のいる文章理解を解くのは無謀です。
確実に正解しておきたい科目なのに頭はぼーっとし、時間は迫っているので焦ってケアレスミスをしかねません。
こういった管理人の経験から文章理解は早めに解いておこうということで、2番目にしました。
あとは、1問目から順番に解いていきました。

 

 

 

このように試験で問題を解く優先順位も決めておいた方が良いです。
人によって得意不得意が違うので、優先順位は自分で模索してみてください。
優先順位を決めるには模試を利用するのが最適です。
模試を受けてみると色々な問題点が見つかるので、そこで自分なりの改善策を考え優先順位を決めます。
もし上手くいかなかったら、次回の模試でまた改善します。
こうやって模試を活用するのがおすすめです。




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