予備校のメリットとデメリット

予備校(通学)のメリットとデメリットとは



 

行政書士試験の受験を考えている方のなかには予備校の利用を検討している人もいるかと思います。
そんな方には予備校にどんなメリットがあるのか、またどんなデメリットがあるのか気になるところだと思います。
私の周りの先生にも予備校出身者の方が多くいますので、その方たちの意見も踏まえて予備校のメリットやデメリットについて解説していきます。

 

 

 

 

 

 

行政書士試験の予備校について

 

 

予備校のメリットとデメリットの前に行政書士試験対策の予備校について知っていきましょう。

 

 

予備校の勉強スタイルとは

 

予備校というと学生時代に利用していた人もいるかと思います。
一般的に予備校と言うと通学スタイル(校舎に通う)を思い浮かべるかと思います。
校舎に通学し教室で生徒たちが講師の講義を聴きながら勉強する、といった感じのイメージではないでしょうか。
今でもそのスタイルは健在ですが、今は予備校でも通信(web)講座を利用することができます。
一般的な予備校の通信講座では収録した講義をインターネットを利用して自宅でも受講できるスタイルです。
これで仕事が忙しい社会人の受験生でも無理なく勉強することができます。
インターネットだけでなくDVD講座に対応している予備校もあります。
学習スペースにネット環境がないという人でも通信講座が受講できます。
また通学でも教室だけでなく、個別ブースでDVDを利用して学習できる予備校もあります。
自宅に学習環境が整っていないという人でも自分のペースで集中して学習することができます。

 

 

予備校のカリキュラム

 

次に予備校のカリキュラムを見ていきましょう。
大体の予備校では大きく分けて基礎知識を学ぶインプットと応用力を身につけるアウトプットのカリキュラムで構成されています。

 

一般的な予備校のカリキュラムの流れ

【基礎知識養成】
法律初学者や初めて行政書士試験を受験する人のために行政書士試験の戦略や法律の体系などを学びます。

 

【基本講義】
各科目の法令知識や一般知識問題の基礎力を身につけます。

 

【答練】
答練やミニテストを実施して講義で学んだ基礎力を定着させます。

 

【記述式対策】
行政書士試験合格に重要な記述式の解法などを学びます。

 

【模試】
仕上げとして模試が2〜3回ほど実施されます。

 

各予備校によってカリキュラムに違いはありますが、大体の流れは上記のようになります。

 

 

 

 

受験勉強でよくある失敗

 

 

次に受験勉強でよくある失敗について紹介していきます。

 

 

継続して勉強できない

 

勉強を続けていくには習慣化することが大事ですがこの習慣化するというのはなかなか大変なものです。
どうしても今日は勉強しなくていいか、とついつい自分を甘やかしてしまうものです。
特に社会人の方で、しばらく勉強していない、という場合は勉強する習慣が抜けてしまっている可能性が高いため続けて勉強するのが難しいでしょう。

 

 

途中で諦めてしまう

 

非常に多いのが、このパターンです。

 

最初はやる気がみなぎっていますので、1ヶ月ほどはみんな頑張ります。
しかし、その後が続きません。
やる気を維持できなかったり、飽きてしまったり、自分には無理だと思ってしまったりと、理由は様々です。

 

また法律は普段の生活において、なかなか馴染みのないものなので、どうしても面白みに欠けるところがあります。
そうすると集中して勉強できなかったり途中で飽きてしまったりします。
根気よく続けていれば次第に面白くなってくるのですが、それまで耐えられずに挫折してしまう人もいるでしょう。

 

 

勉強方法にこだわり過ぎる

 

このパターンも非常に多いです。
受験生の多くは勉強を始める前に、どうやって勉強していこうか考えるものです。
確かに効率的、効果的に学習することは大事です。
しかし、そこに時間をかけ過ぎて悩み過ぎ、やる気を失ってしまう人が多いです。
大事なのは勉強することなので、あまりこだわり過ぎても良くありません。

 

 

計画通りに進まない

 

受験には計画的に勉強していくことが必要です。
しかし、自分一人で計画的に勉強していくことは意外と大変です。
計画的に勉強できないと、すべての範囲を勉強できなかったり重点的に勉強すべきところが疎かになり結果を出せないということになりかねません。

 

 

わからないところをそのままにしてしまう

 

勉強していく過程でわからないところが必ず出てきます。
身近に質問できる人がいない場合、自分で調べることになりますが、これは非常に大変な作業です。
本やネット調べることになると思いますが、これには検索能力が必要ですし、その答えが出てくるとも限りません。
自分で調べた結果、答えがわからず、そのまま・・・なんてことになりかねません。

 

 

インプットばかりでアウトプットしない

 

勉強はインプットとアウトプットのバランスが大事です。
インプット中心の勉強になってしまい、アウトプットが疎かになってしまうことがあります。
しかし、受験勉強はインプットしているだけでは駄目です。
インプットした知識をアウトプットできなければ試験に合格することはできません。



予備校のメリット

 

それでは、予備校のメリットについて見ていきましょう。

 

 

仲間ができる

 

予備校に通う1番のメリットはこれだと思います。

 

勉強は基本的には自分ひとりでやるものです。
それは孤独との闘いでもあります。

 

ひとりきりでやっていると、ついついさぼってしまったり、途中で挫折してしまいがちです。
そんなとき、仲間がいるということは非常に心強いものです。
仲間が頑張っている姿を見ていると自分も頑張らなきゃ、という気持ちになるでしょう。
同じ目標に向かって頑張る仲間というのは、人生においても、そうそう簡単にできるものではありません。
励ましあい、支えあう仲間がいるというのは自分の人生にとって、最高の財産となるでしょう。

 

 

行政書士のネットワークができる

 

上記の仲間ができるということと関連するのですが、受験時代の仲間はそのまま行政書士としての仲間になります。

 

私の知り合いの行政書士は、予備校出身者でネットワークを形成しています。
残念ながら私は通信講座メインで勉強したので、こういった仲間はできず、とても羨ましいと思いました。

 

行政書士は士業の中でも特殊で、行政書士同士で仕事を紹介することがあります。
行政書士は業務範囲が広いので自分の専門外の依頼については、他の先生に頼むということがあるのです。
また、依頼があったけど今は手一杯なので受けてくれないかということもあります。
なので行政書士同士でも連絡を取り合い、ネットワークを形成しておくことはとても重要です。
予備校出身者の方は早くからこういったネットワークを形成することができます。
しかも、そのネットワークは固い絆で結ばれています。
苦楽を共にしてきた仲間は業務や仕事についての相談もしやすいでしょう。
また予備校では合格発表後に合格祝賀会を行います。
そこで様々な合格者と出会うことができるので、多くの仲間を作ることができるでしょう。

 

 

効率よく質の高い勉強ができる

 

予備校には長い実績で培った合格へのノウハウがあります。
また、行政書士試験受験生の合格の為に日々試験や問題などについて研究しています。
これは我々素人には到底できないことです。
授業やテキストにも受験生を飽きさせないような工夫がされています。
どうしたら受験生に上手く伝えられるか、どうやったら覚えやすいのかということも考え、改善し続けています。
そのおかげで受験生は興味を持って効率よく質の高い勉強をすることができるのです。
この効率よく質の高い勉強をすることが合格への道です。

 

 

お金を払うとやる気が違う

 

これはメリットと言えるのかわかりませんが、お金を払ったことでやる気が出た、という経験はないしょうか。

 

受験勉強の天敵は自分です。
ついつい甘えがでたり、サボってしまったり投げ出してしまうこともあるでしょう。
長い受験勉強期間においてモチベーションを保つのはなかなか難しいことです。

 

そんなとき予備校に支払ったお金のことを考えるとやらなきゃ!という気持ちになるはずです。
予備校の学費は決して安いものではありません。
でも、だからこそそういう気持ちになります。
人は弱い生き物ですので、逃げ道があるとついつい甘えてしまうものです。
今日は授業に行きたくないなぁ・・・と思うこともあるでしょう。
しかし1講義いくらと換算すれば、もったいない!と思うでしょう。
子供の頃や学生の時は塾や教材のお金は親が払ってくれます。
なので、あまりそういう気持ちにはなりにくいでしょう。
しかし社会人となり学校や教材など自分への投資を自らのお金でしていると、とてもサボる気にはなれません。
そうしているうちに勉強が習慣化していきます。
勉強することが習慣化してくれば、あとはこっちのものです。

 

 

初心者から経験者まで多彩なコース

 

予備校によっては様々な受講コースが用意されています。
初心者コースはもちろん法律学習経験者、行政書士試験経験者コースなど自分のレベルにあったコースを選択することができます。
また自分の弱点を強化することもできます。
記述式がうまく書けない・・・
一般知識問題でつまづいてしまう・・・
会社法がどうもイマイチ・・・

という人でも、ピンポイントで強化してくれる講義を用意している予備校もあります。
そういった痒い所に手が届くという、きめ細かな対策を用意しているのも予備校の特徴です。

 

 

合格への緻密なカリキュラム

 

行政書士試験合格の為には試験本番には合格が臨めるレベルに達しているように勉強の計画を立てることが大事です。試験までの時間や日数を計算し必要な勉強時間を割り振り、科目毎に達成する目標などを設定します。
無計画にただ勉強してしまうと科目に偏りがでてしまったり、やらなければならないことも結局手が付けられなかった、なんてことになり兼ねないです。
勉強計画や目標設定などを全体を把握しづらい行政書士試験初心者がすることはかなり困難でしょう。
しかし、予備校はその長い実績で培った経験と膨大なデータから、合格のために必要なカリキュラムを構築しています。
また、そういったスケジューリングの仕方なども指導してくれますので、受験生にとっては非常に心強いです。

 

 

質問しやすい

 

勉強を続けていくとどうしてもわからない問題や、理解できない条文などがでてきます。
本やネットでも調べることができますが、それでもわからないというものが必ずあります。
そんなとき、質問できる専門家が近くにいるというのはとても心強いことです。
受験のプロが質問に答えてくれるので、的確且つわかりやすく説明してくれるでしょう。
しかも受験のプロが応えてくれるので、何と言ってもその回答の信頼性が非常に高いです。

 

 

幅広い対策が組み込まれている

 

独学で勉強している場合になかなかできないのが答練やテストです。
模試のような全範囲のものではなく小テストみたいものです。

 

社会人の方は学生の頃を思い出してみて下さい。
よく小テストや中間テストなどがありましたよね。
実はテストって最高のアウトプットなんです。
頭に入ってる知識を引き出す訓練になり、そのをすることで、さらに記憶に定着します。

 

また、自分の実力や弱点なども知ることができます。
予備校のカリキュラムにはそういったテストや記述式対策などといったアウトプットが組み込まれているところが多いです。
そして試験合格に欠かせない模試も試験直前だけでなく、定期的に組み込まれています。

 

 

的中率が高い

 

各予備校は試験研究を熱心に行い、それをテキストや答練、模試などにフィードバックしています。
これは掲載した内容が本試験で出題されたり、予想を的中させることで受験生を合格に導けるということもありますが、何より宣伝になります。
これだけ的中させた、という実績があれば強いインパクトを残せるわけです。
そのため、各予備校ではいかに的中させるかという部分にこだわっていると思われます。

 

 

勉強時間を確保できる

 

勉強時間を確保することはとても重要なことなのですが、この勉強時間を確保するということがなかなか難しいものです。
特に社会人の方などは苦労するかと思われます。
恐らく多くの受験生が自宅を中心に学習していくでしょう。
しかし自宅は意外と集中して勉強できない環境です。
家族が同居していれば、話かけられたり何かを頼まれることもあるでしょう。
また家事や用事が気になってしまったりと、勉強が中断してしまう要素が多いのです。
予備校を利用すれば予備校でみっちりと勉強することができます。
このように、あえて予備校に通学することで勉強時間を必ず確保することができます。

 

 

 

 

予備校のデメリット

 

 

費用が高い

 

メリットが多い予備校ですが、デメリットはやはり費用が高いことです。
高額なので、なかなか踏み出せないという人もいるでしょう。
しかし、様々なメリットを考慮すれば、十分に回収できる金額です。
また開業後のメリットも非常に大きいです。
その点を考慮すれば金額に見合う価値があります。
また、※教育訓練給付制度を利用するのもひとつの手です。

 

※教育訓練給付制度
労働者や離職者が、自ら費用を負担して、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合、本人がその教育訓練施設に支払った経費の一部を支給する雇用保険の給付制度です。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

近くに予備校がない

 

地方によっては近くに予備校がないという方もいると思います。
そんな方のために、webで受講できる予備校があります。
webなら24時間、いつでもどこでも講義を受講することができます。
何度でも受講できるので、理解しづらい箇所や、わからなかった箇所でも、繰り返し復習することができます。
スピード再生(倍速再生)も可能なweb配信をしている予備校もありますので、そういったサービスを提供している予備校を選べば時間の節約も可能です。
また、わからないことがあればネットから質問することもできます。

 

 

 

 

予備校の費用

 

予備校の費用はそのコースにもよりますが、20万円台のところがほとんどです。
予備校のコースで一般的に高くなる傾向があるのは通学講座です。
最も費用が安いのはweb講座です。
web講座が安い理由は予備校側もコストがかからないからだと思われます。

 

参考までに確認できた予備校の費用を掲載しておきます。

【通学講座】
241,000円(TAC プレミアム本科生Plus)
268,000円(伊藤塾 行政書士合格講座 本科生 )

 

【web通信講座】
216,000円(LEC パーフェクトコース)
238,000円(伊藤塾 行政書士合格講座 本科生 )
241,000円(TAC プレミアム本科生Plus)

 

【DVD通信講座】
243,000円(LEC パーフェクトコース)
261,000円(TAC プレミアム本科生Plus)

※2018年3月12日現在



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