行政書士試験の受験勉強を始めるには、まず教材を用意する必要があります。
しかし何を用意すれば良いのかわからない受験生も多いと思います。

 

そこで今回は行政書士試験対策に必要な教材についてご紹介していきます。

 

 

 

 

行政書士試験のために必要な4つの教材とは

 

 

行政書士試験合格のために最低限必要となる教材は次の4つです。

 

・テキスト
・問題集
・判例集
・六法

 

多少の違いはありますが、基本的にこの4つがメインの教材となります。

 

【テキスト】
これは教科書みたいなもので、行政書士試験に出題される科目の基礎を学ぶものです。
行政書士試験の学習を初めて行うという人にとっては、これから長く使う相棒のような重要なものになります。

 

【問題集】
問題集に関しては様々ありますが、基本的には過去問題集がメインとなります。
通常の過去問題集は本試験と同様に5肢択一式(5つの選択肢から1つの正解を選ぶ)になっています。
これとは別に一問一答式の過去問題集もあります。
一問一答式とは1問に対して、その正誤を答える形式です。

 

【判例集】
判例集とはその名の通り、判例を掲載した書籍です。
行政書士試験には判例からも出題されるので、判例集を用いて学習します。

 

【六法】
六法とは憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法のことを言います。
またこれらを中心に法律を掲載した辞典のようなものを六法全書と言い、その略で六法と称したりもします。
ここでは六法全書の略として六法と言わせていただきます。
行政書士試験は法律を学ぶため、六法も必要となります。
しかし現在はインターネットでも条文を調べることができるので、六法は必要ないという意見もあります。
これに関しては別の記事で詳しく解説したいと思います。

 

【合わせて読みたい関連記事】
行政書士試験対策に六法が必要な理由といらない理由

 

以上が行政書士試験の学習で必要となる最低限の教材です。

 

 

教材の入手方法

上記の教材を入手するには1つは書店やネットからの購入という方法があります。
行政書士試験対策の教材は書店でも手に入ります。
近所に書店がある人は覗いてみてください。
しかし書店の数が減少していることや、品ぞろえから言うとネットで購入したほうが早いかもしれません。
もし、お目当ての教材が書店に置いていない場合は、取り寄せてもらうこともできます。

 

もう一つの方法は通信講座(通信教育)を申し込むという方法です。
通信講座では試験勉強に必要なテキストや問題集などの教材がまとめて用意されています。
通信講座というとユーキャンが思い浮かぶという人が多いのではないでしょうか。
ユーキャンは通信講座の最大手なので知らないという人は少ないと思いますが、行政書士試験対策の通信講座はユーキャンだけではなく様々な通信講座が存在します。

 

 

書店で市販されている教材の選び方

 

 

それでは書店で市販されている教材の選び方について紹介します。

 

 

テキスト

まずはテキストを用意しましょう。
テキストを購入せず、問題集だけで学習する人もいますが、テキストは必ず必要となる教材です。

 

行政書士試験の科目は基礎法学、憲法、行政法、民法、商法、一般知識となっています。
初めて行政書士試験に挑戦する法律初学者の受験生はこれらの科目が1冊になっているもので良いと思います。
学習において重要なのは繰り返し勉強することです。
科目ごとにテキストを用意しても良いのですが、分量が多いと繰り返して学習するのが困難なため、1冊にまとまったものが良いでしょう。

 

【おすすめテキスト】

 

 

法律の基礎や条文の読み方など解説した初学者向けのテキストです。法律学習未経験者は基本テキストの前に読んでおくことをおすすめします。

 

 

 

行政書士試験のすべての科目が1冊にまとまった基本テキストです。

 

 

一般知識のテキスト&問題集

一般知識の科目は以下の通りです。

 

政治・経済・社会
情報通信・個人情報保護
文章理解

 

法令科目では1冊にまとまったものをおすすめしましたが、一般知識は苦手とする受験生も多いので個別にテキストなどを用意するのもアリです。
今のところ、行政書士試験の一般知識問題用のテキストや問題集はありませんので公務員試験や個人情報保護士試験のテキストや問題集を利用するのがおすすめです。
これらは全てを用意する必要はなく苦手な科目についてだけ購入すれば良いと思います。
情報通信・個人情報保護と文章理解の2科目は落としたくない科目なので、この2つを中心に学習していくことをおすすめします。

 

 

【おすすめ一般知識のテキスト&問題集】

 

 

情報通信問題対策のためのテキストです。情報通信が苦手という人におすすめのテキストです。

 

 

 

個人情報保護士試験のためのテキストです。

 

 

 

これは個人情報保護士試験のための問題集です。テキストは分量が多いので、個人的には解きながら覚えられるこちらの問題集をおすすめします。

 

 

 

文章理解が苦手な人におすすめのテキストです。何年も前に出版されたものですが、今も支持されている良書です。

 

 

 

公務員試験で人気なのは「スーパー過去問ゼミ」ですが、行政書士試験には関連のない分野も掲載されており、行政書士試験に必要な文章理解の部分については「Quick Master」のほうが分量が多くおすすめです。

 

 

 

公務員試験で人気の「スーパー過去問ゼミ」。

 

 

基礎問題集

行政書士試験の勉強では過去問題集がメインとなりますが、いきなり過去問に取り掛かっても解けない可能性が高いです。
そのため、過去問題集を解く前に基礎問題集でレベルアップしておくのがおすすめです。

 

【おすすめ基礎問題集】

 

 

基本テキストと連動しているので復習や確認がしやすいのが特徴です。

 

 

過去問題集

過去問題集は5肢択一式と一問一答式の問題集がありますが、この両方を用意しておくことをおすすめします。
行政書士試験は5肢択一式がメインになるのですが、5肢択一式の問題集だと、消去法などによって他の選択肢から正解を導き出すことが可能で、学習の効果が低下してしまう恐れがあるからです。
一問一答式は1つの問題に対して正誤の解答を出す形式の問題なので消去法などは使えず、純粋に問題と向き合うことができます。
だからといって一問一答式の問題集だけで学習するのはおすすめできません。
消去法などのテクニックも本試験では役立つので、5肢択一式の問題集も購入してください。
その他にも記述式や多肢選択式用の問題集なども用意して対策しておくと良いでしょう。

 

【おすすめ過去問題集】

 

 

この問題集は過去問を1肢ごとに分解して一問一答式にした問題集です。

 

 

 

「一問一答式出るとこ千問ノック」は過去問ではなくオリジナル問題の一問一答式です。過去問をやり尽くした、過去問だけでは物足りないという人におすすめの問題集です。

 

 

 

これは記述式と多肢選択式問題に特化した問題集です。基礎から始め無理なく本試験の記述式が解けるように構成されています。

 

 

 

本試験のような模試を3回分、掲載しています。また法改正の情報も記載されているので、これでチェックしてしておきましょう。

 

 

 

 

判例集

行政書士試験では判例からの出題が多いため、判例集は必要な教材です。
テキストや問題集でも判例を学ぶ機会はありますが、それだけでは量が不足気味なので個別に判例集を用意しておくことをおすすめします。

 

【おすすめ判例集】

 

こちらの判例集は読みやすく比較的初学者向けのような判例集です。

 

 

 

同じ著者で以前は「パーフェクト行政書士 重要判例集」というものがありました。今はこちらの判例集を作成しているようです。

 

 

【上記の2つで物足りないという人は判例百選シリーズもおすすめ】

 

 

 

 

 

 

六法

六法を用意するかどうかは意見が分かれるところです。
法律を学ぶため必要不可欠という意見もありますが、今はネットでも法律を確認することができるため不要という意見もあります。
個人的にはないよりはあった方がいいとは思います。
ネットでも確認できますが、素早く確認できるのはやはり紙媒体です。
過去問や判例なども記載されている行政書士試験専用の六法も販売されているので、六法の購入を検討している受験生は、それを用意するのが良いでしょう。

 

【おすすめ六法】

 

 

見やすく初学者にもおすすめできる六法です。

 

 

 

上記の「行政書士試験六法」より見やすさでは劣る感じはしますが、情報量としては上回っています。




通信講座の教材

 

 

次に通信講座(通信教育)の教材について紹介します。
ここでは、主に通信講座(通信教育)に特化している教材を中心に紹介していきます。

 

 

ユーキャン

言わずと知れた通信講座(通信教育)の最大手の機関です。
行政書士以外にも様々な資格の教材を販売しています。
利用したことはなくても名前を聞いたことがあるという人は多いと思います。

 

 

ユーキャンの教材

・メインテキスト 10冊(入門3冊、応用7冊)
・ガイドブック
・過去問題集4冊
・添削質問関係書類
・スケジュール表等

 

【入門テキスト】
法律初学者にとって法律の勉強は難解なところが多く、挫折しやすい要因です。
また法律の学習は全体像をつかむことが重要と言われています。
ユーキャンには漫画やイラストを豊富に使った入門テキストがあり、これで全体の概要を理解することができます。

 

【法令科目と一般知識を並行学習】
これはすごいと思ったのは法令科目と一般知識を並行学習できるように工夫したことです。
一般知識は個別に学習するかどうか迷う科目です。
というのも一般知識の勉強範囲は広く、勉強したからといって得点には結び付きにくいからです。
かと言って、全く勉強せずに試験に臨むのも不安です。
従って一般知識は深入りせずに学習しておくのがセオリーです。
そこでユーキャンは法令科目の解説の合間に一般知識の解説も組み込んだのです。

 

【過去問の解説量が多い】
過去問で重要なのは解説です。
過去問題集のなかには解説の量が不足しており解説を読んでも理解できないものがあります。
その場合、自分で色々と調べることになります。
ユーキャンの過去問題集は今までの2〜3倍の解説を掲載しており、自分で調べる手間が省けます。

 

 

 

 

フォーサイト

通信講座ではユーキャンが有名ですが、行政書士試験の通信講座ではフォーサイトも引けを取りません。
私自身もフォーサイトを利用していました。

 

フォーサイトは合格率が高いことで有名な通信講座(通信教育)専門の機関です。
2017年度の行政書士試験の合格率は15.7%でしたが、これに対してフォーサイトの合格率は42.75%です。
これは驚異的な数字と言えます。
フォーサイトの特徴は合格率だけではなく、その教材も評価が高いです。

 

 

フォーサイトの教材

 

 


〜フォーサイトHPより〜

 

 

【フルカラーテキスト】
フォーサイトのテキストはフルカラーで印刷されており、見やすい工夫がされています。
また図表やイラストを使用して見やすくわかりやすくしてあります。
フォーサイトのテキストで個人的に一番良かったのはメモスペースがあることです。
テキストも完璧ではないので、解説や語句の説明などをテキストに直接書き込んで自分だけのオリジナルテキストに仕上げていきます。
スペースがないと書きづらいため、スペースを十分に確保してくれているフォーサイトのテキストはとても助かりました。

 

〜フォーサイトHPより〜

 

 

【ハイビジョン撮影の講義映像】
フォーサイトでは講義映像をDVDなどのメディアで視聴することができます。
また通勤講座専門の資格学校のため、講義映像は専用スタジオで収録しています。
通学講座を実施している学校によっては、授業を収録して、それを通信講座でも提供しているところもあります。
それに比べると専用スタジオでハイビジョン撮影されたフォーサイトの講義映像は格段に見やすいです。

 

 

 

【オリジナルeラーニングシステム】
フォーサイトではインターネット学習システムが利用できます。
ネット環境があれば、スマホやタブレットなどで、講義、テキスト、確認テスト、単語カードなどを学習することができます。
私は主に通勤中の電車で利用して勉強していました。
通勤中の電車は混雑しているので、スマホひとつで学習できるのはとても助かりました。

 

 

【合格カード(暗記カード)】
暗記カードはいつでもどこでも学習できる優れものですが、一番のデメリットは自分で作成するのに時間がかかることです。
フォーサイトでは暗記カードが教材に含まれているので自分で作る必要はありません。
私はこれをトイレや風呂に持ち込み勉強していました。

 

 

【演習ノート】
演習ノートとは過去問題集を解く際に使うノートです。
5肢択一式の過去問を解く際は選択肢のどこの部分が正しいのか、間違っているのか正誤を確認しながら解くのが基本です。
そうすることで、ミスの原因が明確になるからです。
演習ノートは、選択肢を選んだ理由や選ばなかった理由が書き込めるようにレイアウトされたノートです。
こういったノートを用意してくれる心遣いも良かった点です。

 

 

【資料請求】

 

フォーサイトの無料資料請求ではサンプルの教材がもらえるので、実際に手に取って検討してみると良いでしょう。
>>フォーサイトの資料請求をしてみる

 

 

 

 

 

急成長!オンライン講座

 

 

テキストや問題集などの教材が送られてくる従来の通信講座ではなく、最近ではオンラインに特化した通信講座もあります。

 

 

資格スクエア

 

【従来の通信講座とは違う新しい勉強スタイル】
資格スクエアの特徴はCDやDVDなどのメディアではなくオンライン学習スタイルの特化しているところです。
パソコンはもちろんのこと、スマホやタブレットでも学習が可能です。

 

【IT×脳科学】
資格スクエアは予備校ではなく、IT企業で、データ分析などを得意としています。
合格者のデータ、脳科学のデータ、学生のデータ、そこから得られた情報をもとに受験生へ最適な勉強方法を提供しています。

 

資格スクエアが独自に提供している問題演習機能(脳科学ラーニング)では記憶力に自信のない方でも、着実な記憶定着へ導く仕組みになっており、オンライン上に蓄積されているあなたの学習履歴・理解を分析することにより、個人に合わせた問題提示が可能です。
〜資格スクエアHPより〜

 

>>資格スクエアの公式サイトで詳しく見てみる

 

 

 

 

スタディング(旧通勤講座)

 

【オンライン講座No.1】
スタディングは受講者50,000人を突破し、オンライン講座の中でもNo1の地位を築いた講座です。

 

【社会人向き】
スタディングはパソコンはもちろんのこと、スマホやタブレットで学習できるので通勤時間を活用することができ、忙しい社会人でも隙間時間で効率よく勉強できるのが特徴です。

 

【1講座30分】
スタディングのビデオ講座は1つ30分程度で、電車通勤の片道分くらいの時間です。
まさに通勤時間に向いている講座と言えます。
また、音声講座もあるので、混雑していて動画が見れないという人も聴きながら学習することが可能です。

 

 

【価格がリーズナブル】
受講料は39,800円からなので、他の通信講座と比較するとリーズナブルな価格設定です。

 

スタディングの公式サイトで詳しく見てみる

 

 

合格道場

合格道場は無料で過去問と解説が閲覧できる行政書士試験学習サイトです。
恐らく行政書士試験の勉強をしていた人で知らない人はいないと思います。
それほど有名なサイトです。

 

 

【過去問が無料で利用できる】
合格道場は教材とは言えないかもしれませんが、年度別の過去問と解説を無料で利用することができるので、過去問の勉強におすすめです。
無料と言っても、そのレベルは無料とは思えないほど高いです。

 

有料となりますが以下のサービスも提供されています。

 

【オリジナル練習問題】
法令科目や一般知識、記述式、多肢選択まで合格道場オリジナルの練習問題が約1500問以上掲載されています。
その他にも、ミニテストや総合テスト、web模試といったアウトプットのためのツールが充実しています。

 

オリジナル学習完遂システム

 

履歴 あなたの学習の成果が一目瞭然
各単元、項目ごとの履歴を記録。あなたが解いた各問題の解答回数、正解数などの履歴が分かります。

 

絞込・並び替え あなただけのウェブ問題集が完成
レベル別・解答回数・正解数・チェックマークで問題の絞込ができます。
例えばレベル3の問題だけを絞り込んで解く、というような使い方が可能です。

 

チェック・メモなどの記録が可能
問題ごとにチェックやメモを記録することができます。
うまく使えばあなたのチェックノートに仕上がります。
〜行政書士試験!合格道場HPより〜

 

 

【掲示板】
合格道場では掲示板を用意しています。
そこで質問をしたり、受験生同士の意見交換をおこなうことができます。
受験は孤独との戦いでもあります。
特に、独学の場合はこういった場で励まし合いながらモチベーションを維持していくのも良い方法だと思います。

 

>>合格道場の公式サイトで詳しく見てみる




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