行政書士試験を終えたら多くの受験生は自己採点をするかと思います。
確実な合否を知ることはできませんが自己採点することである程度の目安を知ることはできます。
そこで今回は行政書士試験の採点の方法について解説していきたいと思います。
問題用紙に解答を記入しておく
まず自己採点するには自分がどのような解答をしたかを知る必要があります。
そのため、必ず問題用紙に解答を記録しておきましょう。
本試験で問題用紙は持ち帰ることができます。但し、途中退室した場合は、その時点で問題用紙を持ち帰ることはできません。その場合、試験終了後、16:15までに会場に行けば問題用紙を受け取ることができます。
試験監督員の経験からですが、途中退室した人で問題用紙を持ち帰らない人が毎年いますので忘れずに持ち帰りましょう。
各予備校の解答速報を利用して採点する
自己採点するときは各予備校の解答速報を利用しましょう。
大手の予備校では本試験当日に解答速報を公表してます。
予備校の解答速報で自己採点する場合は一校だけではなく、何校か利用することをおすすめします。一校だけだと誤報もあり得るためです。
解答速報を実施している予備校やスクール
採点サービスを利用する
予備校によっては無料で採点してくれるサービスを実施しているところがあります。
採点するのが面倒という人はこういった採点サービスを利用するのも良いでしょう。
採点サービスを実施している予備校
記述式の採点について
記述式の自己採点は少し難しいです。
記述式には部分点があるため、どの記述に何点が与えられるかが、はっきりとわからないからです。
記述式を採点する際も解答速報を利用すると良いですが解答速報でも様々な情報があるので、自己採点する際は厳しめに点数をつけておくと良いでしょう。
記述の採点基準
記述式の配点や採点基準などについては試験センターで公表されていません。
従って、あくまでも予想となりますが、記述式には採点基準が設けられ部分点が存在すると考えられています。
・キーワードが文章に組み込まれているか
・40字程度の記述となっているか
この2点がポイントとなります。
どのキーワードが何点配点があるのかといったことも予想となりますが大体は1つのキーワードに2から10点ほど配点されています。予備校の解答速報でも記述式の解答例は掲載されますが配点については速報では掲載されていません。
果報は寝て待て
択一式の場合は、例年通りの配点のため、解答速報である程度の点数を知ることができます。
しかし記述式の場合はどのような部分点が与えられるかわからないため気になるものです。中には記述式の点数いかんで合否が分かれるという受験生もいるでしょう。
私もその一人でした。
そんな時はあれこれと調べてしまうものですが、調べてもきりがありません。
どの情報も結局は予想でしかないからです。
色々な情報に振り回されて疲れてしまいます。最終的には合否通知書が来ないことには何もはっきりとしないのですから、調べることはやめてゆっくりと休んだりリフレッシュすることをおすすめします。
【関連記事】
記述式の配点と採点基準
自己採点はあくまで目安
予備校の解答速報を利用すれば、大まかな点数を知ることはできます。
自己採点で合格基準点を上回る人、届かなかった人、様々あると思いますがあまり一喜一憂しない方が良いでしょう。予備校の解答速報はあくまでも予備校が出した解答です。
また配点についても試験センターでは事前に公表していないので予備校の解答速報でも点数は掲載していません(とは言え例年同じ配点ですが)。上記でも述べましたが結局のところ、合否通知書が届いてみないと本当の点数と合否はわからないのです。
補正的措置
行政書士試験では、稀に補正的措置が行われることがあります。
補正的措置とは
受験者の正答率等から、その年度の試験問題の難易度が過去と比較して著しく変動していると認められた場合に、合格基準(合格基準点)を見直すことによって、過去の試験問題の難易度との均衡を図る措置です。
行政書士試験研究センターHPより
https://gyosei-shiken.or.jp/
近年では平成26年度の試験で補正的措置が取られました。
法令科目等
122点以上 → 110点以上に変更
合計得点
180点以上 → 166点以上に変更
滅多にあることではないので、そこまで意識する必要はないと思います。
しかしご自身が受験した年に補正的措置が取られる可能性がゼロとも言えないので自己採点で思うような結果が出なくとも、合否通知書が届くまでは希望を捨てずにいましょう。
ツイート