行政書士試験の解き方にはコツがあります。
今回は実際に私が実践してみて、おすすめと思える行政書士試験の解き方のコツを解説していきます。
試験当日の参考にしてみてください。
ミスをなくす解き方のコツ
試験の解き方として、まずはミスをなくすことが重要です。
意外とやってしまうミスに、問われていることの勘違いがあります。
行政書士試験は主に正誤を問われる問題が出題されます。
「正しい選択肢を選びなさい」
「誤った選択肢を選びなさい」
という具合に。
この正しい選択肢を選ぶのか誤った選択肢を選ぶのか解き方を間違えることがあります。
本来は正しい選択肢を選ぶのに誤った選択肢を選んでしまったり、反対に誤った選択肢を選ぶのに正しい選択肢を選んでしまったり・・・。
そのミスを防ぐために問題文の問われている箇所に線を引きましょう。
これで何を問われているのかが一目瞭然です。
具体的には、まず問題を読み、何を問われているのかという部分に線を引きます。
そして、選択肢の文章にも、問われていることの答えや間違いなどの箇所に線を引きます。
こうすることにより、何を問われているのか、なぜ、その選択肢は正しいのか或いは間違いなのか自分なりに明確にすることができます。
このメリットは問題を解く際はもちろん、見直す際も効果があります。
後で見直すためと帰宅後に答え合わせをするために問題文には正解を記入しておきます。
正解と思われる選択肢に丸をつけたり、番号を記入したり。
こうしておくことで見直す時も、ポイントがずぐにわかるので、早く見直すことができます。
また、私は以前シャーペンを使って線を引いていたのですが、蛍光ペンに変えました。
その理由は見やすいからです。
シャーペンが見にくいなと感じていた私は、行政書士試験で蛍光ペンの使用が許可されていることを知り、早速、模試で試してみました。
すると、とても見やすかったのです。
見直す際はその正解とマークを照らし合わせながら見直していくのですが、シャーペンだと見にくく、時間がかかります。
蛍光ペンであれば、すぐに正解がわかるので、時間の短縮にもなるのでおすすめです!
得点率を上げる解き方のコツ
皆さんは試験を解く時、どのような順番で解きますか?
恐らく、大半の人は1問目から解いていくと思います。
私もそうでした。
しかし、何度か受験してみて、解く順番を変えた方がいいということがわかりました。
というのも、行政書士試験では問題を解くのに時間がかかる問題、体力が必要な問題、配点が高い重要な問題などがあり、そういった問題は最初に解いた方が効率がいいと感じたからです。
私が実際に解いた順番がこちらです。
@記述式問題
A一般知識問題の文章理解
Bあとは第1問から順番に
記述式は配点が高く、1問20点で3問出題されるので合計60点にもなります。
従って記述式で出来るだけ得点しておきたいところです。
しかし通常、記述式問題は46〜48問目なので1問目から解いた場合、試験後半に解くことになります。
行政書士試験は3時間もあるので試験後半はさすがに疲弊してきます。
その疲れた状態で重要な問題である記述式を解くのは得策とは言えません。
そこで、初めに記述式を解いてしまうのです。
体力的にも心配がない試験開始直後に、重要な問題を解く方が、終盤に解くよりも正解できる可能性が高いと言えます。
また記述式を初めの頃に解いておくと、頭の片隅にその問題のことが残っているはずです。
なのでその時は解けなくても、試験中に思い出す可能性もあり、他の問題を解いているときに何かヒントになるものがあるかもしれません。
初めに解いておくと、その思い出す時間やヒントを探す時間を確保できます。
しかし、試験終盤に解いてしまうと思い出す時間も限られてしまうことになります。
仮に試験開始直後に解けば3時間近く思い出す時間があるわけですが、2時間経過した時に解いた場合は1時間しか思い出す時間がありません。
次に文章理解ですが、一般知識は24点未満は不合格となってしまう厳しい科目です。
とはいえ、一般知識の試験範囲は膨大なため勉強してもなかなか得点に結びつかない厄介な科目です。
知識問題なので答えがわからなければ消去法で選択肢を限定し、あとは運任せという場面もあります。
しかし文章理解は違います。
文章理解だけは唯一、思考問題なので考えれば解けます。
また解法テクニックも存在します。
よって、一般知識の問題のなかでも比較的得点しやすい文章理解は必ず正解しておきたい問題なのです。
ところが文章理解は長文で、これがまた結構疲れます。
一度読んでわからなければ数回読むことになるかもしれません。
なので体力のある最初のうちに解いてしまうのがいいのです。
このように私は記述式と文章理解から先に解いたわけですが、解く順番に関してはこの2つに限る必要はありません。
ここで重要なことは体力のあるうちに重要な問題を解くということです。
人によって重要な問題が違う場合もあるでしょうから、ご自身の能力なども考慮して、自分なりに考えてみてください。
スピードを上げる解き方のコツ
行政書士試験は時間との勝負でもあります。
3時間の試験時間で長いと思う人もいるでしょうが、実際には3時間しかないと感じるでしょう。
試験問題は60問なので、1問3分程度の計算になります。
実際にはマークする時間や見直す時間が必要なので、2分半くらいで解かなければなりません。
そこでスピードを上げる解き方のコツを紹介します。
それは選択肢を全て読まないという方法です。
一般的には5肢択一式の場合、正解かなと思った選択肢があっても、取りあえずは全ての選択肢を読んでみるという人が多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
しかし、それだと間に合わない可能性があります。
それぐらい本試験はあっという間です。
できるだけ無駄な時間を省きその分を必要なところへ回していかないと大事な場面で時間切れ、ということもあり得ます。
そこで、選択肢を1から読んでいき、3が正解だと思ったら残りの4と5は飛ばしてしまうのです。
これだけでもかなり時間の節約になります。
最後に見直す時間を確保していると思うので、そこで時間があれば残りの選択肢も読んでみて確認しましょう。
造語に惑わされない
行政書士の本試験では、時折、造語を使った問題が出題されることがあります。
勝手作られた造語なので正しい言葉ではないのですが、知らない言葉が出てくるとパニックになってしまうものです。
また妙にそれらしく見えて、それが正解のように思えることもあります。
しかし、それには惑わされないように気をつけてください。
知らない言葉が出てきた場合は、無視しましょう。
たとえ、知らない言葉が出てきて、それが本当にある言葉だったとしても、それを知らなければ正解なのか不正解なのか導き出すことが難しくなります。
自分の知識だけを信じましょう。
マークシートのコツ
行政書士試験は3問だけ記述式の問題が出題されますが、主にマークシート方式の試験です。
学生時代にマークシート方式の試験を受けた経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、マークシート方式で怖いのはマークのズレです。
マークの仕方については1問解いて、その解答をマークしていく人が多いと思います。
しかし、その方法だとマークがずれてしまっていることがあります。
集中すればするほど、やりがちなミスです。
すぐに気づけば良いのですが、最後の方に気づくとかなりパニックになります。
急いで消して、またマークし直さなければなりません。
これがまた綺麗に消えないんです。
ちゃんと消さないと機械が読み取ってくれない可能性もあります。
行政書士試験は時間との戦いでもあるので、こういったタイムロスは避けたいところです。
そこで、マークは最後にするのがコツです。
問題用紙に正解を記入しておき、最後に見直しながらマークシートへ記入していきます。
このときも念の為ズレないように気をつけてください。
もうひとつ、私が実践したマーク方法をご紹介します。
まず最初からマークを塗りつぶすのではなく、マークする番号がわかる程度に塗ります。
そして、もう一度、マークする場所や番号などが間違っていないか、問題用紙に残した解答と見比べながら最終的にマークしていく方法です。
最初に塗りつぶさない理由はマークミスした場合、その箇所を消すのが面倒だからです。
これで二重にチェックできるの安心です。
この方法を実践するならば、マークする時間を10?15分ほどは確保しておいた方が良いでしょう。
最後まで諦めない!
試験では何が起こるかわかりません。
試験直前まで勉強したところが出題されるかもしれませんし、試験終了ぎりぎりに解答した選択肢が正解するかもしれません。
そして、そのたった1問が合否をわける結果になることもあるのです。
わからない問題があると、気持ち的にも余裕がなくなり焦ります。
全問解けたのかどうかはわかりませんが途中退室していく受験生もいます。
すると、もう解き終わった人がいるのかと余計焦り、気持ちが折れそうになることもあります。
今年はダメか・・・なんて気持ちになることもあります。
しかし、絶対に諦めないでください!
歯を食いしばって、耐えてください!
あなたが頑張ってきた成果をその場で発揮できるのはあなたしかいません。
「諦めたら、そこで試合終了」
そんな名言を残した漫画がありましたが、まさにその通りです。
持ってる実力を全て発揮し、あなたの勉強の成果の全てを答案用紙に残してきてください。
最後の1秒まで格好悪くても諦めずに頑張りましょう!!!
模試でシュミレーションしておこう
上記のように行政書士試験の解き方には様々なコツがあります。
ここで注意して欲しいのは、必ず模試でシュミレーションしておいて欲しいということです。
予備校などでは本試験のような体制で模試を受けることができます。
自宅などで受けられるものもありますが、できれば会場に行き、本試験と同様の時間に同じような形で受けてください。
模試を受けることで様々な問題点に気づくはずです。
そこを見つけ、改善してください。
練習(模試)で出来ないことは本番でもできません。
模試で見つけた問題点は、再び模試を受けて改善しておきましょう。
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