行政書士試験の一般知識には足切りという制度があります。
足切りになってしまうと、その時点で不合格が確定してしまうので、いかに足切りを回避するかが行政書士試験合格のポイントとも言えます。
ここでは行政書士試験の一般知識の足切りと配点について解説していきます。

 

 

足切りとは

試験においての足切りとは一般的に二段階試験のようなものを指します。
例えば、一次試験において、ある一定の基準に届かなかった場合、自動的に不合格となり二次試験を受験できないといったものです。
大学受験のセンター試験で一定の基準点に届かないと大学の個別受験が受けられないといったような感じです。

 

 

行政書士試験の足切り

行政書士試験でも足切りが存在します。
行政書士試験の足切りとは択一式で一定の基準点に達しないと記述式が採点されず、その時点で不合格となるものです。

 

一定の基準点とは、まず、記述式を除いた点数が120点に満たない場合。
例年通りであれば、記述式の配点は60点です。
なので、記述式を除いた点数が120点未満の場合、仮に記述式で満点の60点を取れたとしても合格基準点の180点には届かないので記述式は採点されず足切りとなります。

 

次に一般知識で24点未満だった場合。
行政書士試験研究センターによると、合格基準点は

@ 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
A 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
B 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者
いずれの要件も満たした者を合格とする

とされています。
なので例年通りであれば一般知識は14問出題され、56点の配点となります。
その40%なので、22.4点。
1問4点の配点となるはずなので実際は24点以上が必要となるわけです。
24点未満だった場合は記述式は採点されず、この時点で不合格、足切りとなってしまいます。

 

このように行政書士試験の足切りは2つのパターンがあります。
受験生が最も悩むのが一般知識の足切りです。
仮に法令科目で良い点数を取っても、一般知識の点数が基準点に満たなかった場合、足切りとなってしまうからです。
従って、いかに一般知識の基準点をクリアし足きりを回避するかが行政書士試験のポイントとも言えるでしょう。




一般知識の配点

それでは次に一般知識の配点を見ていきましょう。
行政書士試験の配点については事前に公表されていませんが、例年、同じ配点となっています。
一般知識の問題数は14問出題され、配点は56点です。
1問あたり4点となります。
科目は大きく分けて3つです。

 

@政治・経済・社会
A情報通信・個人情報保護
B文章理解

 

政治・経済・社会
【問題数】7〜8
【配点】28〜32

 

情報通信・個人情報保護
【問題数】3〜4
【配点】12〜16

 

文章理解
【問題数】3
【配点】12

 

 

一般知識の足切り攻略法

一般知識の足切りを攻略するには最低でも24点とることです。
上記の配点を見ると「政治・経済・社会」の配点が高いので、ここで稼ごうと考える方もいるかと思いますが、一般的な攻略法は「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」で得点を稼ぐ方法です。
というのも「政治・経済・社会」は範囲が広すぎるため勉強してもなかなか得点に結びつきにくい科目なのです。
ここで時間をかけてしまうと他の科目の勉強時間が削られてしまいます。
そこで、情報通信・個人情報保護、文章理解で得点を狙うのです。
情報通信・個人情報保護も範囲は広いですが、政治・経済・社会に比べればそれほど広くはありません。
文章理解は得意な人は勉強しなくても解けますが、不得意な人も訓練すれば得点できる分野です。
なので「情報通信・個人情報保護」と「文章理解」で6問(24点)取るのが理想的です。
しかしケアレスミスなどもあり現実的に厳しいと思いますので、「政治・経済・社会」、「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」、それぞれ2問ずつ正解できれば合計6問となり、これで足切りは回避できます。




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