行政書士試験も人気資格ですが、それを上回る人気なのが宅建です。
よく宅建は行政書士試験の登竜門なんて言われたりもしますが、どちらの資格を取る方がメリットがあるのでしょうか。

 

 

 

行政書士とはどんな職業?

行政書士は主に建設業許可や運送業許可など許認可申請を行うスペシャリストで、行政と国民の架け橋とも言われる存在です。
また許認可以外にも遺言書の作成や相続手続き、離婚協議書の作成など分野が幅広く、法律界のゼネラリスト的な存在でもあります。

 

 

宅建とはどんな職業?

宅建とは宅地建物取引士のことで、不動産法務のスペシャリストです。
不動産業を営む場合、宅建の資格が必要で、5人の従業員に対して1人は宅建士を置かなければなりません。
重要事項の説明は宅建の有資格者でないと行えないなど専属業務があります。

 

 

試験の難易度はどっちが上?

行政書士試験の合格率は10%前後です。
法律系資格の中では比較的合格しやすい資格で、司法試験の登竜門的な扱いをされることもあります。
さらに近年、合格率が10%を超える年度が続いており、易化しているとも言われています。
しかし、それでも10%台であり難関試験であることに変わりはないです。

 

宅建の試験は合格率は15%ほど。
行政書士試験よりは合格率が高く、難易度的にも行政書士試験よりは低いと言われています。
しかし、行政書士試験は受験者数が5万人ほどなのに対して、宅建は20万人くらいです。
約4倍です。
このことから見ても宅建も難易度が低いとは言えないでしょう。

 




行政書士と宅建の年収はどっちが上?

まず宅建ですが、宅建の場合、雇用か独立かで話が変わってきます。
雇用されている場合、宅地建物取引士の資格を取得していると手当てがつくことがあります。
また不動産業界としての年収を見てみると、他の業界と比べても年収が高いというデータもあります。

 

次に独立した場合ですが、この場合、成功したかどうかで年収は大きく変わってくるでしょう。
宅建の資格を得て、独立し成功すれば、それこそ年収は青天井です。

 

そして行政書士ですが、行政書士は宅建とは違い、独立開業型の資格と言われています。
そもそも行政書士としての求人は他の士業と比べても少ないです。
それもあって行政書士の場合は資格を取ってすぐに独立する人が多いです。
年収については宅建と同じで、成功すれば青天井、失敗すれば廃業という厳しい世界です。

 

 

就職なら宅建、独立なら行政書士

上記のように宅建と行政書士は同じ法律系資格ですが、異なるタイプの資格です。

 

就職や転職、キャリアアップに役立てようというのであれば宅建がおすすめです。
宅地建物取引士の設置義務もあるため、求人などでも有利になるでしょう。

 

反対に独立開業なら行政書士かなと思います。
行政書士はそもそも求人が少ないということもありますが、不動産業よりも開業資金が少なくて済むという点があります。
ただ宅建も資格があれば不動産業で独立も可能です。

 

 

まとめ

  • 難易度は行政書士が上
  • 行政書士は独立開業向きの資格
  • 宅建は就職・転職向きの資格
  • 宅建で独立も可能
  • 行政書士と宅建のダブルライセンスという方法もある

 

さて、いかがでしたか?
今回は人気資格の2つである行政書士と宅建について解説させていただきました。

 

タイプの異なる資格のため、一概にどちらがおすすめなのかは言う事が難しいところがあります。
資格を取った後、どんなビジョンを描いているかによって、選択が決まるでしょう。

 

また行政書士と宅建のダブルライセンスという方法もあります。
興味のある方はこちらの記事をお読みください。

 

行政書士と宅建のダブルライセンスにはどんなメリットがある?

 

 

以上、行政書士と宅建なら、どっちがおすすめ?でした。




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