行政書士には営業力が必要と言われています。
そこで行政書士事務所を開業するにあたっては営業戦略を練っておくことをおすすめします。
具体的な内容については合格後に考えていくことになりますが、受験のときからでもやれることがあります。
そこで今回は受験時代からやっておくべき営業戦略について解説していきます。

 

 

 

 

受験時代から営業戦略を立てましょう

 

 

「今から営業戦略を立てるの?」

 

と思った方もいるでしょう。
大丈夫です。
営業戦略と言っても初めはそんなに難しく考える必要はありません。
ざっくりとでいいんです。
行政書士としてどうやって仕事を取っていくか、専門特化するなら、どんな分野にするかなど、大雑把に全体像をイメージするだけで構いません。
例えば、東京の都心で農地転用専門に事務所を立ち上げても、なかなか難しいでしょう。
逆に人口も少ない農村で会社設立専門の事務所を立ち上げても需要が多いとは思えません。
自分が開業しようと思っている地域はどんな街で、どんな需要があるのか?
その街の未来は?
事務所を構えるならどこに?
そんなことをざっくりとでいいので少し考えて欲しいのです。

 

答えは出なくても構いません。
今すぐ、決めなければならないことではないからです。
そういう事を一度、考えてみて欲しいのです。
一度も考えていないのと、一度でも考えるのとでは、大きく違います。
私がこんなことを言う一番の理由は、情報に対するアンテナを張って欲しいからです。
アンテナを張ると言っても、意識して情報収集する必要はありません。
一度、開業のことについて考えるだけでアンテナが張れ、あとは意識していなくても自然と情報が入ってきます。
テレビを見ているときや、本を読んでいるときなど、日常生活の中で、勝手に情報が収集されていきます。
時には、普段の生活の中で、面白そうなアイディアや使えそうな戦略を思いつくこともあります。
この差が後々、大きな差となります。

 

 

 

 

営業戦略を立てる注意点

 

営業戦略を立てる際の注意点としては、意識して情報収集しないことです。
少しややこしいですが、要はあまり深く考えないでください、ということです。
この時期は、受験勉強することが1番大事です。
調べ始めると、色々気になってしまい調べているうちに何時間も経っていた、なんてことになってしまいます。
それでは、そもそも合格することが危うくなってしまいます。
この時期の情報収集の目的は、自分の脳に大事なキーワードを入力することです。
自分の脳に大事なキーワードをインプットすることにより、普段の生活のなかで自然と情報を得るような状態にしておくことが最大の目的です。
自然と情報を得るような状態にしておくと、脳のなかに情報の通り道ができてきます。
少しイメージしづらいかもしれませんが、道路工事をしてインフラを整えるような感じです。
まずはその状態を作り、合格後に情報収集の質と量を上げて一気に流し込み具体的な戦略を練っていきます。
その為の基礎工事と思って頂ければよいかと思います。

 

 

 

 

開業しようと思ってから情報収集するのは遅い

 

アンテナを張らず情報収集していないと、いざ開業しようと思ったときに困ります。
開業する際には具体的に戦略を練っていくことになります。
営業方法や宣伝方法など総合的にプランを立て、そのプランのもとに事務所の場所や名称など、細かい部分を決めていきます。
そのための情報が自分の中に少ないと戦略の立てようがありません。
戦略が立てれないと、事務所の場所や名称など開業の必要事項も決めることができませんから、当然開業もできません。
そんなことをしているうちに、どんどん月日が経ってしまうでしょう。
開業には、思いのほか労力が必要です。
やることが多いので、ついつい面倒になって後回しにしてしまう人がいます。
そうすると、開業が益々長引いて、開業準備を開始してから何年も経ってしまった、なんてことになりかねません。
戦略的に時間かけているならばまだしも、だらだらと時間がかかっているようでは、そのような人が例え開業しても失敗してしまうでしょう。
開業をスムーズに行えるように今から準備しておくことをおすすめします。
そのためには情報を入れ、ある程度の戦略を立てる必要があります。
よりよい情報を多く仕入れるためには、先ほど述べたように情報の通り道を作っておくことが必要です。
この情報の通り道はすぐにできるものではありません。
日々の生活の中で少しずつ形成されていきます。
その情報の通り道を作っていないうちに大量の情報を流し込んでも、知識や情報がこんがらがって正確な判断が下せません。
正確な判断が出来なければ、まともな戦略も立てれないでしょう。




受験生だからこそ考えておきたいこと

 

この時期に情報を収集するため、脳にインプットするべきキーワードいくつかありますが、主なものをご紹介します。

 

・事務所名
・事務所の場所
・事務所の形態
・メインとする業務
・宣伝方法
・需要
・地域性
・その地域の未来など

 

 

事務所名

 

行政書士事務所を開業するには事務所の名称を決めなければなりません。
少し調べてみるとわかりますが、行政書士の事務所名はほとんどが自分の名前です。
特にこだわりがない人は自分の名前でも良いでしょうが、ちょっと変わった名前にしたいという人は今から考えておくと良いかと思います。
事務所名は後から変えることもできますが、変更の手数料などがかかりますし、宣伝にもマイナスとなるのでむやみに変更するのはおすすめしません。

 

 

事務所の場所

 

行政書士を開業するには事務所が必要です。
事務所は自宅でも構いませんし、どこかに事務所を借りて開業する方法もあります。
行政書士事務所をかまえるには、条件などもあるので参考までに東京都行政書士会の事務所設置基準のリンクを貼っておきます。
東京都行政書士会行政書士事務所設置指導基準

 

 

事務所の形態

 

開業に必要な事務所は共同事務所でも大丈夫です。
共同事務所なら家賃や光熱費、通信費を抑えられるというメリットがあります。
今のうちに共同事務所で開業したいという仲間を探しておくのも良いでしょう。

 

 

メインとする業務

行政書士が扱える書類は数多くありますが、その全てに精通している行政書士はまずいないでしょう。
多くの行政書士が自分の専門分野を持っています。
専門特化することで宣伝がしやすい、仕事も入ってきやすいといったメリットがあります。
必ずしも専門特化しなければならないというわけではありませんが、メインとする業務を今から考えておくのも良いと思います。
メイン業務を考える際は、自分が開業しようと思っている地域について考える必要があります。
どんな需要があるのか、地域性や人柄はどうなのか、将来性は?といったことを踏まえて考えておきましょう。

 

 

宣伝方法

 

行政書士事務所を開業したら、事務所の宣伝をします。
宣伝をしなければ仕事はまず来ないでしょう。

 

 

【主な宣伝方法】

 

ホームページ作成
看板の設置
ビラ配り
セミナーの開催

 

どんな風に事務所を宣伝していくのか、そのためには何が必要なのか、といったことを今から考えておくと良いでしょう。

 

こういったことを考えると、自分の未来をより具体的にイメージすることができます。
そのイメージがより良いものであればあるほど、勉強へのモチベーションアップにつながる、というメリットもあるのです。

 

また受験生の頃に戦略を立てておくことで、今やれることに気づくことができます。
予備校に通学している人で開業する際は共同事務所がいいと考えているなら、予備校内で一緒に開業したい仲間を見つけておくことができます。
また自治会や地域の活動に参加している人は、その地域のことをよく知ることができるでしょうし、今から人脈を作っておくこともできます。

 

 

 

 

何度も言いますが、これらの項目について調べ過ぎたり考え過ぎたりしないでください。
この時期の目的は、自分の脳に大事なキーワードをインプットすることです。
そうして普段の生活のなかで自然と情報をキャッチできる状態にしておくことが最大の目的です。
様々な情報がありますので、1度調べ始めると気になって、どんどん調べてしまいます。
なかには、やる気をそがれるようなマイナスの情報もあります。
そうなってしまうと、折角のモチベーションを下げてしまうことにもない兼ねません。
「こうしたら面白いんじゃないか」
「この方法は上手くいきそうだ」
といった具合にプラス思考で、あなただけのオリジナル戦略を立てていきましょう!




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